AMGノベルス文芸学科の「小説概論」の特徴
小説概論
小説のジャンルは一つだけではなく、多くのジャンルがあり、それぞれ特徴が大きく異なります。
さらに、プロの小説家になると得意とするジャンル以外のジャンルでも、小説作品を制作していく必要があります。
このような状況から、小説のジャンルにはどのようなものがあるのかを把握し、多くの仕事に対応できる力を養うために「小説概論」の授業が行われます。
「小説概論」の授業を通して、小説作品にはどのようなジャンルがあるのかを把握することで、どのような物語にすればいいかが考えやすくなります。
将来プロの小説家として、多くのジャンルの作品を制作できるようになるためにも、「小説概論」の授業は必ず役に立つ内容となっているので、しっかり学んでいきましょう。
その1:ジャンルごとの特徴に合わせたプロットを書ける
「小説概論」の特徴としてまず挙げられるのは、ジャンルごとの特徴に合わせたプロットを書けるようになることです。
授業で取り上げるジャンルは毎回異なっており、恋愛ものやミステリー、サスペンス、さらには少女ファンタジーといったさまざまなジャンルを取り上げていきます。
そのため、授業を重ねていくごとに自分が目指しているジャンルはもちろん、それ以外のジャンルの特徴も学ぶことができます。
その2:作家の方に直接添削してもらえる
さらに、「小説概論」の授業は直接添削してもらえることも特徴として挙げられます。
「小説概論」の授業の講師は作家の先生なので、作家目線から制作したプロットを見てもらうことができます。
異なるジャンルの小説作品を制作してきた作家の先生から添削していただいたプロットを返されたとき、そのジャンルをどの程度理解できているのかを見ることができます。
作家の先生からの添削は的確な指摘が多いので、指摘された箇所を直したプロットを改めて作ることで理解を深められます。
その3:自分の書きたいもの以外の作品も書ける
そして「小説概論」の授業は、授業を受けていくことで自分の書きたいもの以外の作品も書けるようになります。
先ほどお話ししたように、「小説概論」の授業では多くのジャンルの作品に触れながら、プロットを書いていくことで理解していきます。
そのため、授業を重ねていくごとに、書きたいジャンル以外のものも書けるスキルを身につけられます。
AMGノベルス文芸学科の「小説概論」の授業の1コマ
「小説概論」の授業は実践的な内容が多く盛り込まれています。
まず、「小説概論」の授業は、1回の授業ごとにジャンルも変わっていくので、今回はミステリーのジャンルを書くときを例にお話ししていきます。
まず、ミステリーというジャンルについて講師から概要を聞きます。
概要を聴き終えた後は、プロットを実際に作っていきます。
例えばミステリーの場合は、トリックなどがメインとなる部分のプロットを制作します。
そして制作したプロットは講師(作家の方)に添削していただき、改善点を改善してから再提出などを行なっていきます。
「小説概論」のゴール
「小説概論」の授業のゴールは、「小説の多様なジャンルに合わせて対応できる力を身につけていく」ことです。
授業を通して、自分が目指しているジャンルの他に、どのようなジャンルがあるのか、ジャンルをしっかり把握できるようになることが大切です。
さらに、ジャンルを把握することで、どんなストーリーがいいのか、どんな登場人物を作り上げれば良いのかといったように、小説を制作できるようになると、ゴール地点として十分であると言えます。
プロの現場でこんな場面で活きる!
プロとなった後、「小説概論」の授業が最も活きたと思える瞬間は、他のジャンルの小説の制作を依頼されたときでも、サラサラと制作できるようになることです。
冒頭でもお話ししたように、プロになったあとは自分が得意とする、もしくは書きたいと思っているジャンル以外の小説を制作していかなければなりません。
そのため、出版社の担当の方からの依頼にも対応できるようになるためにも「小説概論」の授業で小説のジャンルを理解しておくと、仕事の量も増えていきます。
また、新しいジャンルを切り開けたときにも「小説概論」の授業が活かせたと感じることが出来ます。
出版社の担当の方もやはりそのジャンルが分かっている作家と仕事したいと思う人が多いので、小説作品を売り込もうとしたときにも、そのジャンルについて知識があるか否かで明暗が分かれます。
そういった点がこの授業を受けていたことで得られるメリットとなります。
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