AMGノベルス文芸学科の「構成法」の特徴
構成法
小説のストーリーを面白く、より印象を変えていくために考えていく力を身につけるために行なうのが「構成法」の授業です。
小説や漫画などを読んでいる人なら起承転結、という言葉を聞いたことある人も多いと思いますが、実はこの起承転結というものは「構成法」における基本的な考え方でもあります。
卒業するまでには、「構成法」の基本的な考え方をしっかり理解し、さらに既存作品の小説からストーリーの構成を読み解き、応用できるようになります。
構成法をしっかり理解すると、さまざまなジャンルのストーリー考案に対応できるようになることはもちろん、プロット制作するときなどさまざまなときに役立ちます。
自身の考えた小説のストーリーをより良くしていくためにも、授業でしっかり学んでいきましょう。
その1:構成の基本を学べる
「構成法」の授業は構成の基本をしっかり学べるのがまず特徴として挙げられます。
構成法の基本といえる起承転結とは一体なんなのかを講師が座学でしっかり教えてくれるので、小説を初めて書く人にとってはとても良い内容といえます。
起承転結とはそもそも漢詩の構成法であることを再確認し、起はストーリーの幕開け、承はストーリーの変化となる部分、転はストーリーの核心を付く部分、結はストーリーの終わり、といったように、意味をしっかり理解していきます。
この構成の基本をしっかり学ぶことで、次のストーリーの類型や分析する力に活かすことができます。
その2:ストーリーの類型を学べる
そして、起承転結を理解したところで、ストーリーの類型にはどんなものがあるのか、学ぶことができます。
ストーリーの類型は、ジャンルによってさまざまなものがあることを座学で学んでいきます。
さらに、ストーリーの類型を学ぶときは、実際の小説作品を例に取り上げながら説明されるので、すんなり頭に入れることができます。
ストーリーの類型を理解することで、多くのジャンルに対応できる力を身につけられます。
その3:既存作品の構成を分析する力を身につけられる
そして、基本やストーリーの類型を学びながら、既存の小説作品を分析する授業があることも特徴として挙げられます。
分析は実際にある小説作品を元に、起承転結がどのように活かされているのかを見ていきます。
さまざまなジャンルの小説より理解を深められるので、普段小説を読んでいるときもこの小説はこんな構成なんだ、と分析できるようになります。
AMGノベルス文芸学科の「構成法」の授業の1コマ
「構成法」の授業では、まず講師による座学からスタートします。
構成法の基本となる起承転結を学び、さらにはストーリーの類型にはどんなものがあるのかを学んでいきます。
座学の段階で構成におけるさまざまなことを学ぶことができ、さらに分析していきながら学んでいけるので、すんなり理解することができます。
さらに、制作した小説はもちろん、既存の小説作品を読み進めていくときにも構成がどのようになっているのかを分析することを癖つけておくと、復習になります。
そのため、「構成法」の授業は自分の工夫次第で比較的復習しやすい授業といえますね。
「構成法」のゴール
「構成法」の授業のゴールは「一つのストーリーの完成レベルを高め、構成を作り直すスキルを身につける」ことです。
ストーリーの構成は小説における骨となる部分です。
そのため、骨であるストーリーの構成をしっかり組み立てられられるようになることで、小説の制作全体のスキルアップにつなげることができます。
当初は今一つだった小説のストーリーを、構成できるようになることで、最初のときよりも印象を変えられる上に、さまざまなジャンルのストーリーを考えられる面白さが加わります。
プロの現場でこんな場面で活きる!
「構成法」で学んだことが活きる瞬間は、ストーリーを考えていくときです。
プロの小説家となると、自分が得意とするジャンル以外の小説を制作していく必要があります。
そのときに、「構成法」で学んだ基本的な構成の考え方や、ジャンル毎に取り入れられるストーリーの類型を応用して考えることができるので、スムーズにできます。
そして芯のある構成を考えらえると、プロット制作のときにわかりやすくまとめられますし、実際に執筆していく上でもストーリーがぶれることなく長編でも書き上げられます。
小説・シナリオに関する記事