目立つボイスサンプルの作り方!声優の名刺代わりなるおすすめの作成方法

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    ボイスサンプルは声優オーディションや自分の売り込みのために必要な宣材です。

    原稿を自分で構成し、セリフやフリートークなどで声をアピールします。

    特に配役オーディションの場合は、一次審査でボイスサンプルの提出を求めることが多いのが特徴です。

    ボイスサンプルは声優の名刺代わりにもなり、仕事の有無にもつながるといっても過言ではありません。

    この記事では、ボイスサンプルの作り方や注意点などを解説しているので参考にしてください。

    • この記事の監修者
    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
    • この記事の監修者
    • 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
    • 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。

    ボイスサンプルの作り方【原稿の構成編】

    ボイスサンプルの作り方【原稿の構成編】

    ボイスサンプルを作る前に、まず原稿を自分で作成しなくてはなりません。

    また、時間配分なども計算する必要があります。

    構成がきちんとできていなければ、ダラダラ話すボイスサンプルになってしまうので注意しましょう。

    また、基本構成としては

    • 自己紹介
    • ナレーション(2種類)
    • セリフ(3〜4種類)

    があります。また、オーディションの内容によっては、フリートークや歌などをボイスサンプルに組み込むこともあります。

    名前を作成

    初めに自分の名前を必ず入れます。

    • 事務所や専門学校などに所属している場合は「事務所や専門学校の名前+自分の名前」
    • 受けたい役柄が決まっている場合は「役名+自分の名前」
    • 特に何もなければ自分の名前だけ

    できるだけ5秒くらいの短い時間で終わらせます。

    2〜3分でまとめられるように原稿の種類を選定

    指定された時間がなければ、2〜3分でコンパクトにまとめるのがおすすめです。

    審査する側は大量のボイスサンプルを聴くため、それ以上になると途中で聴くのをやめてしまうこともあります。

    原稿の選定は自分で自由に決められますが、アニメ志望やナレーション志望など、希望するジャンルによって構成を変えるのがおすすめです。

    原稿の選定は、ネットのセリフ集やフリー台本などを参考にするのもよいでしょう。

    また、オリジナルで原稿を書く方法もあります。

    オリジナルだと自分の個性を100%出せるのがメリットです。

    ただし、自分で考えるとどうしても似たようなキャラクターに寄ってしまい、演技の幅が狭い印象を与えてしまうこともあるので注意してください。

    キャラクター作りは今のニーズに合わせる

    オリジナルで原稿を書く場合は、キャラクター設定も大切です。

    できるだけ細かく描写し、背景設定がわかるようにします。

    また、現在人気の高い作品を参考にし、どんなキャラクターに対してニーズがあるのかを意識しながら作りましょう。

    キャラクターの年齢設定

    キャラクターの年齢を最初に決めていくと、キャラ作りがしやすくなります。

    そこから仕事内容や外見などを決めると、細かく設定ができます。

    例えば、学校の先生で30代、少し痩せ型という設定にすれば、真面目で神経質な印象を与えられますよね。

    このように、外から固めていくとわかりやすいでしょう。

    また、今ならITエンジニアが主人公のアニメなども人気なので、20〜30代までの年齢設定にして声を合わせようという考えが得られます。

    キャラクターの性格を考える

    性格を考える際、キャラクターは「ポジティブ」か「ネガティブ」なのかに大きく分けられます。

    <ポジティブな性格の場合>

    • いつも明るい
    • マイペース
    • 情熱的
    • 正直

    <ネガティブな性格の場合>

    • 引っ込み思案
    • 臆病
    • おとなしい
    • 傲慢

    たったこれだけでもたくさんの枝分かれができます。

    主役を狙うなら「ポジティブ」脇役や悪役なら「ネガティブ」を中心に考えていくと、性格ができてきますよ。

    シチュエーションを考える

    自分が演じてみたいシチュエーションを考えましょう。

    キャラクター作りで楽しめるのがこの工程ですよね。

    <シチュエーション例>

    • 好きな人に告白するシーン
    • いじめられている人を助けるシーン
    • ヒーローに助けられるシーン

    などたくさんあり、キャラクター作りに役立ちます。

    また、人気のアニメや映画、ドラマの中のシチュエーションを参考にするのもおすすめです。

    原稿を執筆する

    ここまでできたら、次は実際に原稿を執筆していきます。

    専門学校や養成所で提出する場合や、録音時にミキサーさんに提出するときは提出用の原稿も必要です。

    パソコンを使ったり自筆で記入するなど、自分にあった方法で書きましょう。

    ただし、自筆で原稿を書く場合は、きれいな文字を書くことが必須なので、パソコンが無難だといえます。

    特に指定がなければ縦書きが基本となります。

    なるべくページ数は1枚に収まるように工夫してください。

    もし複数ページある場合は、必ずページに番号をふりましょう。

    <原稿を書く流れ>

    • ボイスサンプル原稿、専門学校のクラス名、自分の名前を記載
    • 原稿を書く前に番号を入れる
    • 「セリフ」「ナレーション」などを記載
    • セリフやナレーションを記載

    キャラクターがしっかり決まっているのなら、セリフやナレーションの後に性別や性格などを記載するのがおすすめです。

    例えば「①セリフ 20代前半女性 泣き虫なヒロイ」など記載すると、聴き手もイメージしやすくなります。

    その後は「②セリフ」「③セリフ」など続けていきましょう。

    ボイスサンプルの作り方【演技編】

    ボイスサンプルの作り方【演技編】

    ボイスサンプルの原稿が仕上がったら、それを基に演技の練習を行います。

    滑舌トレーニングする

    ボイスサンプルの原稿がうまくできたとしても、滑舌が悪かったら意味がありません。

    ウォーミングアップとして、滑舌トレーニングを行ってから演技の練習に入りましょう。

    徹底的に演技の練習をする

    とにかく原稿のセリフを繰り返し練習するのが大切です。

    声に抑揚をつけることで、相手の心に響きます。

    まず、感情を作る練習をし、使っている声で喜怒哀楽が表現できるようにしましょう。

    心がついていかないと、声で無理やりそれらしく作ってしまうこともありますよね。

    しかし、聴き手はプロなので、簡単に見破ることを頭に入れておく必要があります。

    小手先の演技ではなく、気持ちを込めた演技が必要です。

    気持ちが伝えられているかチェック

    メッセージが伝わっているか、感情がちゃんと出ているのかをチェックしてください。

    スマホなどの録音機能を使って自分の声をチェックできます。

    自分の演技を聴いて、「何が足りないか」「ここをもう少し抑揚をつけたい」などが出てくるので、しっかり細かく分析するのがおすすめです。

    ボイスサンプルの作り方【録音編】

    ボイスサンプルの作り方【録音編】

    自分でボイスサンプルを作るパターンとして以下のような場所があげられます。

    • 自宅で録音
    • カラオケで録音
    • スタジオで録音

    それぞれのメリットやデメリットなどを見ていきましょう。

    自分で撮る場合は機材を揃える

    自宅でボイスサンプルを作る場合は、自分で機材を揃えなくてはなりません。

    自宅録音は周りの雑音が入り、自分の声をクリアに届けるのが難しくなります。

    用意する機材は以下のようなものです。

    • 高音質で録音できるPCMリニアレコーダー(必須)
    • パソコン(必須)
    • 音声編集ソフト(必須)
    • マイクスタンド
    • コンデンサーマイク
    • マイクをパソコンにつなぐオーディオインターフェイス
    • ポップノイズを防ぐポップガード

    必要最低限のものは上位の3つですが、よりよい環境を作りたいなら他の機材もあるとレベルの高いボイスサンプルが作れます。

    一人でボイスサンプルを作るとなると、準備や費用、時間がかかるので、あまりおすすめできません。

    ただ、機材に興味がある人や、裏方さんの仕事も覚えておきたい人ならおすすめです。

    歌を入れる場合はカラオケで録音するのも可能

    歌唱力も試される声優オーディションの場合は、ボイスサンプルに歌を入れなくてはならないことがあります。

    条件としてアカペラやカラオケでも可能な場合もあるので指示通りに従いましょう。

    歌の場合はカラオケでもよいことが多いのですが、セリフのボイスサンプルをカラオケで録音するのはあまりおすすめしません。

    参考:81プロデュース

    スタジオで録音する

    ボイスサンプルの作り方で、ベストな録音方法はスタジオで録音することです。

    「使用する機材」や「ディレクション込み」などで相場は変わってきますが、1時間あたり5,000〜8,000円だと思ってもよいでしょう。

    細かいノイズ除去など行ってくれるプランならもう少し高くなりますが、通常のボイスサンプルを作るなら5,000円前後の費用を出せば十分満足できるでしょう。

    重要な場面で使いたい場合は、少し高くてもプロが使用するスタジオを活用するのをおすすめします。

    ボイスサンプルをうまく作れるおすすめのスタジオ

    ここではボイスサンプル作りにおすすめのスタジオを紹介します。

    Crunch Studio

    完全録音ブースで高品質なマイクや録音機材を使用。ハイクオリティな作品に仕上げてくれます。

    1時間あたりの料金:6,600円(税込)30分の延長は3,500円追加

    場所:東京都品川区豊町3-4-9 B1F

    Crunch Studio

    ボイスサンプル青山

    こちらのスタジオは、オンラインサービスも行っており、音声データを送れば整音して納品してくれます。

    都内に住んでいなくても簡単にボイスサンプルが作れますよ。

    1時間あたりの料金:5,500円(税込)

    場所:東京都渋谷区神宮前3-1-24 ソフトタウン青山514

    ボイスサンプル青山

    こだまプロダクション

    オーディションや宣材音源などのボイスサンプルを作れる大阪のスタジオです。

    声優事務所に所属している人も利用しているので、満足できるボイスサンプルができるでしょう。

    1時間あたりの料金:6,600円(税込)

    連絡先:post@comada.co.jp

    こだまプロダクション

    ボイスサンプルの作り方で注意すべきポイント

    ボイスサンプルの作り方で注意すべきポイント

    ボイスサンプルを作るなら、気をつけるべきポイントをまとめました。

    聴き手が楽しくなるように工夫する

    キャラクターに細かい設定をつけることで、セリフに意味が出てきます。

    話している相手との距離感や、誰に向かってのセリフなのかなど、繊細に設定することで、人物背景が見えてきて、もっと聴きたいと思わせられます。

    実際にキャラクターを想像しながら演技すると深みが出てきますよ。

    ブレスごとに芝居を変える

    プロと呼ばれている声優は、ブレスのたびに芝居を変えています。

    短いセリフでも同じ表現を使うことはありません。

    聴き手に演技の幅をアピールしたいなら、1行ごとに芝居を変えましょう。

    リップノイズに気をつける

    リップノイズとは口内や唇で発生する雑音のような音です。

    唇が乾燥していたり、唾液が多くねばねばしていたりすることで起こります。

    リップノイズを防ぐためには、口の中の潤いを適度に保つことが大切です。

    声優としてマイクの前に立つなら、唇や口内を整えるクセをつけておきましょう。

    人気のボイスサンプルをご紹介

    人気のボイスサンプルをご紹介

    実際にボイスサンプルを作ってSNSでアップしている作品を見てみましょう。

    オーディション用とは違いますが、セリフの言い回しなど参考になりますよ。

    人気のボイスサンプル

    アミューズ事務所に所属している声優さんです。ボイスサンプルがいくつかあるので聴いてみてください。

    アミューズ所属:船戸ゆり絵

    TikTokでも人気の高い声優さんです。

    声の抑揚などがうまく使われていて、演技の勉強になります。

    ✞🦈るとです。

    オープニングの自己紹介から始まり、ナレーションやセリフなどの構成がしっかりできています。

    自分を最大限にアピールできる構成なので、参考にできますよ。

    池谷真波●ナレーター

    声優専門学校ならボイスサンプルの作り方を教えてくれる

    ボイスサンプルの作り方は独学で勉強するよりも、声優専門学校で教えてもらうのがベストです。

    ボイスサンプルはオーディションでも重要な役割を持ち、合否に左右されるといっても過言ではありません。

    本格的なボイスサンプルを作ることで、プロ意識が高いとみなされます。

    大阪アミューズメントメディア専門学校の声優学科では、ボイスサンプルを作るポイントを声優のプロが教えてくれます。

    宣材材料としても利用できるので、声優を目指すならしっかりしたボイスサンプルを作りましょう。

    まとめ

    ボイスサンプルの作り方を紹介してきました。

    ボイスサンプルは自宅で録音するよりもスタジオで録音したほうが完成度が高くなります。

    大阪アミューズメントメディア専門学校の声優学科では、プロのアフレコ現場と同じ状況で学べるスタジオを完備。

    ボイスサンプルも作れる最新の設備が充実しています。

    また、声優学科では感情解放カリキュラムも組み込まれており、演技の幅を広げてくれるのでボイスサンプル作りに役立ちますよ。

    見学したい方のためにオープンキャンパスも実施しています。

    しかも交通費をサポートしてくれるので、遠方からくる人でも気軽に参加できるのが嬉しいポイントです。

    資料請求案内 イベント案内

    監修・運営者情報

    監修・運営者大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科
    住所大阪市淀川区西中島3-12-19
    お問い合わせ0120-41-4648
    詳しくはこちらhttps://www.amg.ac.jp/voice/
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