プロの声優になるためにはオーディションを受けなくてはなりません。
今回は声優オーディションに挑戦したいけど、どうしたらいいのかわからない、合格するための方法を知りたいといった人のために、声優オーディションの種類やオーディションの探し方、オーディションの流れや合格するためのポイントについて解説していきます。
- この記事の監修者
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
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- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
声優になるにはどんな方法がある?
声優になるためには、主に以下の3つの方法があります。
- 声優の専門学校に通う
- 声優の養成所に通う
- オーディションに応募する
声優の専門学校に通う
声優になる方法としてはまず、声優専門学校への入学が挙げられます。
声優の専門学校は2年制で週5日の学校が多く、声優を目指すために必要なスキルやノウハウを基礎から学ぶことができるのが特徴です。
独学では得られない声優業界の知識やスタジオマナーが身につくほか、プロが使用するアフレコ実演などもできます。
声優の専門学校入学後は、学内で定期的に開催されるオーディションで合格をつかめば、声優として活動することが可能です。
また、その学校にしか紹介されていない特別なオーディションが受けられることもあります。
声優の養成所に通う
声優養成所とは、新人声優を育成するためのスクールのことです。
プロの声優が所属している声優事務所が運営または提携している場合が多く、自社での声優デビューを前提にレッスンをおこないます。
養成所内のオーディションを通過することで正式に声優事務所の所属となり、声優として活動することが可能です。
オーディションに応募する
初めからアニメやゲーム、新人発掘などのオーディションに参加するのも、声優を目指す方法の一つです。
合格すれば、直接声優事務所に所属できたり、作品が評価された後事務所から声がかかったりと、一気に声優として活躍する道が開けます。
ただし、一般オーディションは多くの志望者が集まるため、合格者はすでに知識や技術を身につけた経験者である場合がほとんどです。
無名でいきなりオーディションに参加して合格した人は稀であり、ほとんどいないということを頭に入れておきましょう。
一般オーディションを受けるにしても、あらかじめ専門学校などで技術力を高めておくのが合格への近道です。
声優オーディションの種類
基本的に、声優として適性があるかどうか、実力があるかどうかはオーディションによって判断されます。
このため、上記のどのルートから声優をめざすとしても、オーディションへの合格は必須です。
声優として活躍するために通過が必要なオーディションとしては、主に以下の3つの種類があります。
- 声優養成所に入るためのオーディション
- 声優事務所に入るためのオーディション
- 声優の仕事をもらうためのオーディション
声優養成所に入るためのオーディション
声優の育成機関である声優育成機関である声優養成所に入所するためには、基本的にオーディションを受ける必要があります。
なかには、オーディションで優秀と認められた応募者が、特待生として入所できる制度を取り入れている声優養成所もあります。
声優養成所の規模は様々ですが、20〜30人ほどのクラスで半年〜2年ほどレッスンを受けるのが一般的です。
もし「演技の経験がない」「オーディション通過の自信がない」という場合は、声優の専門学校がおすすめです。
声優養成所がすでに演技の経験者がある人向けの機関であるのに対して、声優の専門学校は初心者向けの機関です。
このため実技試験やオーディションを受けずに入学できるところが多く、声優として活躍するのに必要な知識と技術を一から身につけることが可能です。
声優の仕事をもらうためのオーディション
みなさんが憧れている有名な声優さんでも、オーディションを受けて仕事をもらっています。
声優の仕事をもらうためのオーディションは基本的に、声優養成所・学校の卒業生やプロが応募することがほとんどです。
誰でも応募できる一般公募の声優オーディションもあり、未経験者がそれをきっかけにデビューすることもありますが、かなり稀なケースです。
未経験から声優デビューを目指すのであれば、専門学校や養成所で基礎からしっかり学ぶことをおすすめします。
声優オーディション情報の探し方
声優になるためのオーディションはたくさん行われていて、開催時期や応募条件もさまざまです。
自分に合った声優オーディションを探すための方法をご紹介します。
オーディションサイト
声優オーディションの情報がまとめられたサイトがあります。
ここでは、その代表例として以下の3つをご紹介します。
- Deview/デビュー
- オーディションプラス
- 音スト
Deview/デビュー
音楽ランキングで有名なオリコンが運営する国内最大級のオーディション情報サイトです。
いま注目のオーディションの情報を掲載しているほか、さまざまな芸能プロダクションと組んだオリジナルのオーディション企画を開催しています。
オーディションプラス
アニメや一般オーディション、ゲームなどのオーディション情報が満載のサイトです。
声優事務所の入所オーディションなどからアニメやナレーション、朗読劇やVTuberまでさまざまなオーディション情報を確認できます。
また、サイト内には「オーディション合格の道のり」や「オーディションのお悩み」などのためになるコンテンツも充実しています。
>> オーディションプラス
音スト
締切期限を日数で把握できる、わかりやすいオーディションサイトです。
声優やボイスアクター、ナレーター、パーソナリティーになるための「声優・ナレーターオーディション」とアニメ声優になるための「アニメ声優オーディション」の情報を確認できます。
応募資格や主催者、ジャンルがひと目でわかるため、自分が受けてみたいオーディションが見つけやすいでしょう。
>>声優・ナレーターオーディション-音スト
>>アニメ声優オーディション-音スト
声優養成所や事務所のホームページ
興味のある養成所や事務所が決まっている場合は、直接ホームページにアクセスしてオーディション情報を確認してみましょう。
開催時期や応募条件はもちろん、養成所や事務所の雰囲気もわかります。
アニメ・声優関連の雑誌
アニメや声優専門の雑誌の広告欄に、オーディション情報が載っていることがあります。
雑誌に掲載されるオーディションは大手事務所主催のものが多いので、アニメ・声優関連の雑誌をよく読むという人はチェックしてみましょう。
学校や養成所からの紹介
声優を目指すための専門学校や養成所で学ぶ生徒であれば、学校側からオーディションの情報を教えてもらえます。
普段の授業でプロの先生に自分の成長を見てもらえるので、希望や特性に合ったオーディションを紹介してもらうことも可能です。
挑戦したいオーディションを見つけても、実力が伴っていないと合格することはできません。
プロの声優になるための実力を身につけるためには、専門学校や養成所といった声優の養成期間に通った方が有利です。
声優オーディションに合格できる実力をつけたいなら、大阪アミューズメントメディア専門学校がおすすめです。
大阪アミューズメントメディア専門学校の声優学科なら、現役のプロに演技の基礎から教わることができるので、的確なアドバイスをしてもらえます。
また、75社以上のプロダクションが招かれる学内合同オーディションを受けることができ、
可能性が広がります!
本気で声優デビューを目指すなら、まずは無料の資料請求をしてみてくださいね。
悪意のあるオーディションに要注意
一般公募の声優オーディションの中には、悪徳業者が主催するものもあるので注意が必要です。
悪意のある業者は、作品に出演してプロデビューできると謳っておきながら、実際はデビューさせるつもりがない場合や、作品に出演する代わりに相場よりだいぶ高額なレッスン料やプロデュース料をとるケースも。
SNS広告やバイト紹介サイトなど、ネット上のあらゆるところで声優オーディションの情報を見かけますが、鵜呑みにしないように注意しましょう。
また最近ではSNSで映像・舞台製作の立ち上げメンバーとして、こちらの実力をいっさい見ずに役者としてスカウトされるケースもあります。
そういった人たちは声優プロダクション関係者ではなく、素性もよくわからないので気をつけましょう。
このように、声優になりたい一心からトラブルに巻き込まれないよう、注意する必要があります。
声優の専門学校や養成所に通っていれば、現役プロ声優の先生や事務局の人にすぐに相談することができるので安心です。
正しい情報は何かを教えてもらうこともできるので、本気でプロ声優になりたいのであれば、声優の専門学校や養成所で学ぶことをおすすめします。
声優養成所に入りたい人におすすめのオーディション
声優養成所は、専門学校とは違って入所オーディションがあるところも多いです。
おすすめの声優養成所を3つご紹介します。
日本ナレーション演技研究所
日本各地にスクールがあり、全国から通いやすい養成所です。
アーツビジョンやアイムエンタープライズなど、有名な声優事務所とつながりがあります。
2024年の開催時期 | 募集受付:2024年3月 審査:2024年3〜 4月 |
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年齢制限 | 中学3年以上35歳まで
※ジュニアクラスは小学5年生以上中学3年生まで |
選考方法 | 筆記・実技(セリフ)・面接 |
教育期間 | 原則2〜6年 |
青二塾 大阪校
大手声優事務所である青二プロダクション付属の養成所です。
2024年の開催時期 | 未定(例年募集受付は9月~12月) 審査:例年1月 |
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年齢制限 | 高校卒業以上 |
選考方法 | 作文、朗読、実技、面接 |
教育期間 | 1年 |
JTB Next Creation
有名旅行会社が運営している養成所で、JTB Next Creationと芸能事務所JTBエンタテイメントの2つのプロダクションに直結しています。
2024年の開催時期 | 募集締切:2024年3月4日 審査:2024年3月〜4月 |
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年齢制限 | 中学校卒業以上 |
選考方法 | 選考方法 面接・実技(セリフ・ナレーション) |
教育期間 | 2年 |
声優事務所に所属したい人におすすめのオーディション
プロダクション直属の養成所ではなく、声優事務所に直接所属してプロ声優になることを目指す場合は、声優事務所に入るためのオーディションを受ける必要があります。
このオーディションに合格すれば事務所に所属し、プロ声優になることができますが、難易度はかなり上がります。
声優アワード新人発掘オーディション
毎年開催されている声優アワードが企画するオーディションです。
応募者の年齢の上限がなく、合格者は参加事務所に所属するチャンスが得られます。
2024年の開催時期 | 募集受付:9〜11月(予想) 審査:11〜2月(予想) |
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年齢制限 | 18歳以上 |
選考方法 | 一次審査:書類選考(履歴書、音声) 最終審査:テキストリーディング、自己PR、質疑応答 |
教育期間 | 2年 |
>>声優アワード新人発掘オーディション(2022年の開催情報は未公開)
81オーディション
81プロデュースが主催するオーディションです。
合格者には、81グループや協力企業作品での声優デビューや、特待生として81ACTOR’S STUDIOの授業を無料で受けられるなどの特典があります。
2024年の開催時期 | 未定(例年募集受付は4~5月) 審査:例年6~8月 |
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年齢制限 | 中学卒業以上〜27歳 |
選考方法 | 一次審査:書類審査 最終審査:課題・質疑応答・自己PR |
教育期間 | 2年 |
アトミックモンキー
基本的には直属の養成所であるアトミックモンキー/声優・演技研究所のレッスン生が、事務所所属オーディションを受けることができます。
レッスン生でない場合はまず、養成所に所属するためのオーディションを受けますが、優秀者は飛び級でプロダクションに所属できる可能性もあります。
2024年の開催時期 | 募集受付:2024年4月〜3月 審査:2024年2月〜3月 |
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年齢制限 | 満15歳〜30代くらいまで |
選考方法 | 一次審査:書類審査 二次審査:実技審査(自己PR、初見原稿の実技、質疑応答) |
教育期間 | 1~2年(最大) |
>>アトミックモンキー声優オーディション情報の探し方
声優になるためのオーディションはたくさん行われていて、開催時期や応募条件もさまざまです。
自分に合った声優オーディションを探すための方法をご紹介します。
声優オーディションの流れ
声優オーディションの種類やオーディション情報の探し方がわかったところで、実際のオーディションがどのような流れで行われるのかについてお話ししていきます。
- 書類・ボイスサンプルによる審査
- テープ審査
- 実技審査
- 面接・自己アピール
それぞれの審査内容について詳しく見ていきましょう。
書類・ボイスサンプルによる審査
最初に行われる審査は、書類やボイスサンプルによる選考です。
年齢や経歴、顔写真などの個人情報や、特技やアピールポイントなどを記載した書類とボイスサンプルを提出します。
ボイスサンプルは自分で原稿を用意し、自分で録音します。
原稿はフリー台本をネットで探してもいいですし、自分で作成してもかまいません。
オーディションによっては台本を自作するように指示される場合もあります。
多くの応募者がいるオーディションでは、最初の審査の段階でボイスサンプルを全部聞いてもらえないことも多いので、審査員の気を引く履歴書やボイスサンプル作りを意識しましょう。
ボイスサンプル録音時は良い録音機材や収録環境、録音・音声編集の専門家などを揃え、なるべくプロの収録環境に近づけましょう。
テープ審査
書類やボイスサンプルによる審査を通過すると、次はテープ審査です。
ボイスサンプルは読む台本を自由に決めることができましたが、テープ審査では用意された原稿に沿って録音しなければなりません。
オーディションによってはボイスサンプル審査の時点で、テープ審査も兼ねて原稿が渡される場合もあります。
テープ審査はじっくりと考えるチャンスがあるので、何度も練習して聞き返し、納得のいくものを提出しましょう。
実技審査
テープ審査を通過したら、実技審査を受けることになります。
実技審査は一般的にスタジオで行われます。
事前に指定されたセリフを覚え、役作りが完了している状態で面接官の前で披露するような形です。
自分で準備してきた演技をしっかりできるようにすることも大事ですが、面接官からいきなり「○○な感じで」と演技の方向性を指示されることもあるので、臨機応変に対応できる能力が必要です。
面接
スタジオオーディションでは、実技審査と一緒に面接が行われることも多々あります。
面接では志望理由や自己PRなどの他に、場合によってはフリートークや歌唱を求められることも。
面接では応募者の人間性や一般常識、プロ意識、熱意などが見られます。
一番大事なのは、この人を育てたい、この人と一緒に仕事がしたいと思ってもらえるかどうかです。
過度に緊張せず、準備してきたことを全て出し切り、ありのままの自分を見てもらえるように頑張りましょう。
声優オーディションに合格するためのポイント①書類審査
声優オーディションに合格するためには、気をつけたいポイントを押さえて準備をしておくことが重要です。
まずは、声優オーディションで書類審査を通過するためのポイントをご紹介します。
応募書類の書き方
応募書類の項目のうち一番重要なのは、自己PRと志望動機です。
さらに、自己PRと志望動機は面接でも詳しく聞かれるので、さまざまな質問をされても答えにつまることのないよう、頭の中で整理して話せるようにしておきましょう。
印象に残る自己PRや志望動機を書くコツは、体験エピソードを入れることです。
たとえば、「私は臨機応変に対応できる性格です。高校の○○部の大会のとき…」というように、自分の性格をアピールできるエピソードを入れることでPRがより具体的になります。
また、書類審査の段階では応募者がかなり多いため、書類を全て読んでもらえるとは限りません。
だらだらと長くて読みにくい文章ではなく、結論を先に書き、伝えたいことが簡潔にまとまった文章になるようにしましょう。
写真撮影のポイント
声優オーディションでは、全身とバストアップの2種類の写真を提出する必要があります。
体型やプロポーションなどを全身写真で、顔のパーツや表情などをバストアップでチェックされることになります。
写真撮影時に一番気を付けたいのは清潔感です。
髪の毛や服装を整え、姿勢を正して撮ることはもちろん、眉毛やひげもしっかり整えましょう。
メイクは派手すぎないナチュラルメイクにすることで清潔感が出ます。
ヘアセットやメイクに自信がないのであれば、ヘアメイクのプロに依頼してもいいでしょう。
写真もプロのカメラマンに依頼することをおすすめします。
また、写真撮影に慣れていない人は表情がこわばるなどして、良い写真を撮ることが難しいかもしれません。
そういうときのためにも、写真は多めに撮影しておくようにして、一番魅力的に写っている写真を厳選しましょう。
ボイスサンプルのポイント
最初の審査で聞かれるボイスサンプルは、第一印象が重要です。
なぜなら、応募者の多いオーディションの場合ボイスサンプルの冒頭だけで判断され、それより先は聞いてもらえないということもあるからです。
ボイスサンプルでは一般的に、名前を言ってから演技に入ります。
名乗る時も発声方法や滑舌を意識しましょう。
また、ボイスサンプルでは自分の良さを伝える必要があります。
自分らしさ、自分の売りが伝わるボイスサンプルになるようにしましょう。
アニメ声優になりたいのであればアニメ系のセリフ、外画をやりたいのであれば外画系のセリフを中心に入れるといいでしょう。
声優オーディションに合格するためのポイント②実技審査
二次審査や最終審査でおこなわれるテキストリーディングやアフレコなどの実技審査は、声優としての演技力と対応力が評価されます。
実技審査に合格するためには日頃からしっかり練習に取り組み、その成果を発揮できるようコンディションを整えることが重要です。
発声の練習をしておく
日頃から取り組んでおきたい主な発声練習の方法は以下の通りです。
腹式呼吸
背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
このときに、おへその下あたりに空気を入れるような感覚でお腹を膨らませてください。
最初は寝転んでお腹に手をあてながら腹式呼吸するとわかりやすいですよ。
腹式呼吸をすることで、声帯が振動して安定した声を出せます。
喉を開く
普段喋るときは喉が閉まることが多いのですが、喉を開く練習をすれば余計な負担をかけずに発声できます。
手順は以下のようなものです。
- 口を「ウ」の形にする
- 腹式呼吸で息を吸う
- あくびするイメージで「ウ」の形のまま「オー」と発声する
リップロール
口を閉じた状態で息を吐き、唇を震わせる練習です。
これによって声帯を鍛えたりリラックスさせたりできます。
練習方法は以下の通りです。
- 口は閉じて唇を突き出す
- 唇の隙間から息を吐き出し、ブルブルと震わせる
- 続くようになったら音程を上下にして練習
裏声
声帯を少し開いて、息が漏れた感じで声を出します。
方法は以下の通りです。
- 息を思いっきり吸う
- 息を吹きながら声を出す
- 頭の上から声が出るようなイメージ
アフレコの練習をしておく
好きな映像を用意し、アフレコするキャラクターのセリフを書き取ります。
あとは映像の音量を0にして、声をあてていくだけです。
横から別のカメラで撮影しながら行うと、声のずれがわかりやすくなります。
慣れてきたら、次は感情を込めてセリフをあててください。
オーディション前にウォームアップを済ませる
練習の成果を本番できちんと出すには、オーディションの前にウォーミングアップを済ませておくことが大切です。
体の硬さは声の硬さにもつながりますので、少し動いて体を温めておくほか、発声や滑舌の基礎練習をおこなって喉や舌、表情筋を柔らかくしておきましょう。
また、当日だけでなく前日から食事や入浴、睡眠などにも気をつけて心の調子を整えましょう。
喉の乾燥を防ぐための飴やトローチ、鼻の乾燥を防ぐためのスプレーなども用意しておくと安心です。
役柄に声を合わせる
役柄がすでに決まっているオーディションは、その役にぴったりの声優を見つけるために開催されます。
募集キャラクターにマッチした声であることが重要ですので、事前に原作を読んで分析するなどして、役柄への理解を深めましょう。
さらに自分なりに一歩踏み込んだ解釈があると、表現に奥行きが出るほか個性も出しやすくなります。
声優オーディションに合格するためのポイント③面接
声優オーディションでは、実技審査の後に面接審査が行われる場合が多いです。
志望動機や自己PRにくわえて、自身の人柄や熱意を伝え、プラスアルファの面でアピールしていきましょう。
身だしなみを整え、時間に余裕を持って行動する
オーディションには清潔感があり、なおかつ自分を魅力的に見せられる服装で臨みましょう。
とはいえ、あまりに華美なものや動きにくいものは避けるのが賢明です。
また、オーディション当日は時間に余裕を持って行動することが大切です。
オーディションはもちろん、プロの声優になった後も遅刻は許されません。
たとえ道に迷った、電車が遅延したなどの理由でも遅刻はかなり悪印象です。
トラブルがあっても大丈夫なように、オーディション会場の最寄り駅に1時間前には到着しておくなど余裕を持ったスケジュールで行動しましょう。
なりたい声優像を決めておく
オーディションでは明確に目標を持った人のほうが、本気度が伝わり好印象に映ります。
しかし、面接官は多くの応募者を選考しているため、嘘をついたり、思ってもいないことを言ったりすると、見抜かれてしまう可能性が高いです。
自分を必要以上によく見せようとせず、まずは「どんな声優になりたいのか」「声優としてどんな風に活躍したいか」など自分の軸をしっかりと考えておきましょう。
例えば、ひとくちに声優といっても「アイドル声優」や「本格派声優」「マルチ声優」などその活躍の仕方はさまざまです。
まずは自分のなりたい声優像を決め、なぜその姿を目指したいのかについて深掘りしておくとよいでしょう。
思いつかない場合は、憧れる声優の仕事ぶりを研究し、自分がそこまで行くとしたら何が足りなくて何が必要かが見えてくるはずですよ。
自己プロデュース力を磨いておく
オーディションの面接や実技審査では、自分の個性や強みを表現できることが重要です。
審査員も、自分に自信のなさそうな応募者ではなく、堂々としていて魅力的な応募者に注目するでしょう。
会話や演技の中で自分の個性や強みを表現できるようになるためには、日常から自己プロデュースについて考えなければなりません。
自己プロデュースとは、自分自身の性格や得意不得意、強みなどを分析してアピールする能力です。
自分の強みや理想の自分について日々考え紙に書き出し、人に話してみることで自己プロデュース力が鍛えられます。
ネガティブな言葉やあいまいな表現はしない
面接では、ネガティブな言葉やあいまいな表現はしないようにしましょう。
自信のなさが表れてしまい、発言に説得力がなくなってしまいます。
たとえば「たぶん」「~だと思います」「素人ですが」といった言葉を使うと、頼りない印象を与えてしまい魅力的な人間に見えません。
実力に自信がない未経験者は自分を卑下する言葉を使いがちですが、面接では堂々と自分の良さをアピールできるように頑張りましょう。
声優オーディションで審査員が見ているポイント
声優オーディションの審査員は、面接や実技審査を通して応募者の一体どこを見ているでしょうか?
声優オーディションで審査員からチェックされる主なポイントは以下の3つです。
- 第一印象
- 声優としての能力
- 人柄と将来性
第一印象
多くの人が応募するオーディションでは、第一印象が非常に重要です。
そしてその第一印象は、入室時の挨拶や、自己PRなどで決まるといっても過言ではありません。
実際に「メラビアンの法則」という心理法則によれば、人の印象は「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%で決まるとされており、3秒で決まるともいわれているほどです。
このためオーディションでは、わずかな時間でどれだけ多くの審査員に自分を強く印象づけるのかが勝負になってきます。
声のトーンを少しあげて挨拶するなど、自分がよく見える映り方を研究しておきましょう。
参考:メラビアンの法則とは?定義からビジネスでの活用法まで詳しく解説
声優としての能力
声優事務所が欲しいと思う人や、審査員が声優として使いたいと思う人は、やはり実力のある人です。
このため第一印象をクリアしても、声優としての演技力や対応力がなければオーディションを勝ち抜くことは難しいでしょう。
声優の対応力とは、いわゆるアドリブに対してどこまでついていけるかです。
審査員から質疑応答やリクエストなどがあったとしても、自分なりに解釈し、堂々と応えるようにしましょう。
実際の現場でも、キャラクターのイメージや方向性などをすり合わせが必要になることは珍しくありません。
どんなことがあってもすぐに対応できる声優は、ゲームやナレーション業界でも重宝がられますよ。
また、滑舌や発声などに関する知識と技術がきちんと身につけているかどうかは、見る人が見ればすぐにわかります。
瞬発力や応用力は基礎の上に積み上がるものですから、まずは専門学校や養成所で基本を学んだうえで、トレーニングを重ねることが大切です。
人柄と将来性
声優のオーディションで面接があるのは、一般常識が備わっているか、声優としてふさわしい人柄であるかどうかをチェックするためでもあります。
声優に限らず、どの職業に関しても人間的に魅力のある人は将来的にも伸びるため、とくに人柄についてはよく見られています。
実際、オーディションを開催する目的はさまざまですが、そのほとんどは将来的に伸びそうな人を見つけることです。
他人から見ても魅力的な人間になるためには、まずは自分が誇れる自分であることが大切です。
この機会に普段の考え方や行動を振り返り、悪いところは改め、良いところは伸ばすよう心がけましょう。
声優オーディションで合格する人の特徴
声優オーディションで合格する人に共通する特徴としては、主に以下のような点が挙げられます。
- 万全の準備を整えている
- ありのままの自分を見せられる
- 礼儀作法やプロ意識を持っている
万全の準備を整えている
オーディションに受かるかどうかは、これまでどのような練習をどれくらいしてきたのかによって決まります。
不安要素がなくなるまで練習を重ねれば、自信を持って本番に臨み、自分の力を出し切れるでしょう。
また、オーディション合格だけを目指すのではなく、日頃から自分はプロの声優だと思って生活するだけで考え方や意識は大きく変わります。
アニメだけでなく、日頃から小説や映画などさまざまな作品に触れておきましょう。
また、生活での些細な体験もすべて芸の肥やしになると考え、新しい人や場所との出会いを大切にすることも感性を磨くのに役立ちます。
ありのままの自分を見せられる
ありのままの自分を見せるには、度胸だけではなく、どれだけ場慣れしているかも大きく関係します。
これまで培ってきた努力や経験で自信がつけば、緊張してもきちんと練習の成果を発揮することが可能です。
声優の専門学校に通学すれば、一般オーディションのほかに学内オーディションなど多くのオーディションの機会に恵まれるため、本番にも強くなりやすいといえるでしょう。
礼儀作法やプロ意識を持っている
オーディションに合格する人は全員、声優である以前に、人としての基本がきちんと身についています。
挨拶をする、時間を守る、ハキハキと話すなど、基本的なマナーは押さえておきましょう。
また、オーディションの場に立つ以上は、最後まで声優としての立ち振る舞いが求められます。
雰囲気に飲まれて萎縮したり、予想外の指示に動揺してしまったりすることもあるかもしれませんが、ネガティブな感情はあまり表に出さず、最後まで堂々と審査を受けるようにしましょう。
声優オーディションに関するよくある質問
最後に、声優オーディションについてよくある質問にお答えします。
声優オーディションの倍率はどれくらい?
オーディションの種類によって異なりますが、一般オーディションの応募は1,000人を超えることがほとんどです。
それに対して選ばれるのは5名〜10名ほどと少人数であるため、倍率は100〜200倍。知名度の高いオーディションの場合や合格者数が少ない場合は700倍近く〜それ以上になることも珍しくありません。
ちなみに、声優事務所の入所オーディションの倍率は約10倍〜15倍、声優養成所の入所オーディションの倍率は約2〜3倍が一般的です。
一方で、演技の経験がない人向けの声優専門学校は入学オーディションがなく、受け入れ人数も多いことから、その倍率は1倍前後と入学のハードルは低くなっています。
オーディションに年齢制限はある?
年齢制限がある声優オーディションの場合、下限は高校卒業以上、上限は25〜30代前半までに設定されていることが多くなっています。
このため高校卒業以上から20代半ばほどの年齢であれば、ほとんどのオーディションを受けることが可能です。
中学生や高校生でも声優オーディションを受けられる?
中学生や高校生で声優オーディションを受けたい場合、応募年齢の条件が満たされていれば応募可能です。
しかし、オーディションには声優の専門学校や養成所で演技の心得を学んだ人や、経験者も多く参加するので、かなりの実力がないと勝ち残るのは難しくなります。
とはいえ、オーディションを受けることで学べることや得られる経験もあるので、中高校生のうちに挑戦しておくのもいいでしょう。
本気でオーディション合格を目指すのであれば、声優の専門学校や養成所で演技の基礎を一から勉強することをおすすめします。
>>中学生でも受けられる声優オーディションは?声優になりたい!
>>高校生でも声優オーディションを受けられる?声優になるおすすめのルート
未経験者のオーディション合格が難しい理由
声優オーディションの中には、演技の経験がなくても応募可能なものもあります。
しかし、オーディションで競うことになるのは、すでに声優の専門学校や養成所で演技を学び、基礎を身につけている人たちです。
審査員は、数秒セリフを聞いただけで基礎ができているかどうかすぐにわかりますから、全くの未経験者が勝ち抜くのは難しいといえるでしょう。
演技の勉強は独学だと難しいため、先生からアドバイスがもらえる専門学校や養成所に通い、まずは基礎をきちんと固めてからオーディションに挑戦するのがおすすめです。
声優オーディションは複数同時に応募してもいい?
何も問題ありません。むしろ、声優になれる可能性を広げるために積極的にさまざまなオーディションを受けると良いでしょう。
ただし、声優養成所から声優事務所のオーディションを受ける場合は、基本的には付属している事務所しか受けられないため注意が必要です。
また、オーディションによっては最終選考に進出した場合、他のオーディションは辞退するよう勧告している場合もあるため、募集要項をよく確認しましょう。
まとめ
声優として活動したり、声優の仕事をもらったりするためには基本的にオーディションに合格する必要があります。
その種類としては主に、新人声優を育成する養成所の入所オーディション、プロの声優が所属する声優事務所の入所オーディション、誰もが応募できる一般公募のオーディションの3種類が挙げられます。
これらのオーディションでは、すでに専門学校などで演技の基礎を身につけている人たちと少ない枠を競うことになるため、全くの未経験者が合格するのは難しいです。
まずは専門学校や養成所に通学し、声優としての基礎を固めてからオーディションに挑戦するとよいでしょう。
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監修・運営者情報
監修・運営者 | 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科 |
---|---|
住所 | 大阪市淀川区西中島3-12-19 |
お問い合わせ | 0120-41-4648 |
詳しくはこちら | https://www.amg.ac.jp/voice/ |
中央校