声優にはさまざまな仕事の選択肢がありますが、その中でも主な仕事の一つに「ナレーション」があります。
しかし声優志望の人の中にも、声優が行うナレーションの仕事について詳しく知らないという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、声優のナレーションの仕事について詳しくお教えしていきます。
- この記事の監修者
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
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声優のナレーションの仕事とは
仕事内容
声優が行うナレーションの仕事は、一般的にナレーターと呼ばれる人たちの仕事とだいたい同じ内容になっています。
テレビのバラエティ番組などにおいて声のみの解説や進行を担ったり、その他にもドラマ、ドキュメンタリー、ニュース、CMなどあらゆるジャンルのナレーションを担当することになります。
番組のディレクターや放送作家などが書いた台本を渡され、細かい部分の確認を収録前の打ち合わせで行います。その後、リハに続いて本番で実際にナレーション録りをしていくというのが大まかな仕事の流れです。
収録であればNGを出してもやり直すことができますが、生放送の番組でナレーターを務める場合にはNGが出せないため、しっかりと事前準備することが必要でしょう。
活躍の場
ナレーションの需要がある現場は、バラエティ番組やドキュメンタリー番組、報道番組、ドラマ、CMやラジオなど多岐にわたり、ナレーションの種類も様々です。
活躍の場はこのようにあらゆる方面に用意されており、それぞれ得意なジャンルによって専門とする現場も分かれてくるでしょう。
ナレーションに必要な能力
アニメや吹き替えの仕事では演技力や表現力が求めらますが、それに対してナレーションでは情報をわかりやすく伝える力が必要になります。
視聴者に興味を持たせて惹きつけた上で、情報を正しく伝えることが求められるため、声優としての能力に加えてアナウンサーとしての能力も求められるのです。
その場で変わっていく状況に臨機応変に対応できる対応力や表現力を養い、かつ発言に説得力や躍動感を与えるアナウンス能力を身につけることが、声優がナレーションをする上で必要になってくるでしょう。
声優のナレーションでの収入
声優の主な仕事であるアニメの現場でのギャラは、「日本俳優連合」が定めているランクによって決まります。
しかしナレーションの仕事においては、ランクによるギャラの上下はありません。
普通のナレーターと同様、実力や番組の規模によってその仕事のギャラが決まるという形になります。
そのため、ナレーションの仕事はアニメや吹き替えの仕事に比べて収入が多い傾向にあり、稼ぎどころとして大事にしている声優も多いです。
ナレーションをする声優の特徴
ベテラン声優が多い
傾向として、声優の中でもキャリアを重ねたベテランの人の中には、仕事の中心がアニメなどからナレーションへと移っていく人が多いようです。
理由として、年齢を重ねて声に深みが増してくると、アニメや吹き替えで演じられる役の幅が狭まってくるということが挙げられます。
すると逆に、深みがある声と高い表現力、さらに声優として培ってきた技術がナレーションに活かすことができるようになり、仕事をだんだんと移していくことになるのです。
両立する人は少ない
上の項で述べたように、ナレーションの仕事は声優の仕事からシフトして、専業のような形で携わっていく人が多いです。
若いうちにはアニメや吹き替えの仕事を中心に行い、ベテランになって声に深みが増してきたらナレーションの方に移っていくという流れです。
そのため、アニメや吹き替えの仕事とナレーションの仕事を両立している声優というのは少ないようです。
しかし、少数ながら、両立してどちらの方面でも活躍している声優も存在します。決して簡単なことではありませんが、演技とナレーションのどちらにも興味のある方は、両立を目指してみても良いかもしれませんね。
まとめ
ナレーションはあらゆるジャンルのテレビ番組やラジオ、CMなどに必要であり、声優が起用されることも多いです。
声優としての能力だけでなく、アナウンサーに求められるような伝える能力も必要とされます。
ベテラン声優の専業化が多いナレーションの分野ですが、新人声優でも積極的に挑戦してみると仕事の幅が広がるでしょう。
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