声優に筋トレが必要な理由とその方法とは

声優はただ映像に向かって喋るだけの仕事だと思っていませんか？
実は、声優は筋トレをして体を鍛えていないと声だけでの演技ができない特殊な仕事です。
今回は、声優に筋トレが必要な理由とトレーニングの方法についてお伝えしていきます。

アフレコには筋持久力が必要

声優の仕事をするには筋持久力が必要です。
筋持久力とは一定の筋力を継続して出し続ける力のことです。
この力は、声優の仕事の中で長いセリフを話し続けるために必要な能力です。
長いセリフに限らず、登場人物の状況で泣く、叫ぶ、走る、戦うなどの感情を込めたセリフや、大きい声をあげるセリフはアフレコを行うときに体力が必要です。
どんな状況にも対応できる肺活量を保つためにも地道に筋トレを続けて、筋持久力を鍛えましょう。

声優は体のメンテナンスが仕事

声優は体のメンテナンスが仕事と言えます。
それは、声優にとって声が命であり、自分の体が商売道具となっているからです。

体や喉の筋肉がしっかり付いていないと、高い声や低い声が出ないなど、すぐに喉を痛めて声が出なくなる場合もあります。
また、トレーニング不足で喉が傷んでいる時に無理やり大きな声で発声を続けてしまうと、声優人生に関わる喉の病気を発症させる原因になってしまいます。
そうならないためにも発声練習や筋トレを行いましょう。
発声練習や筋トレは、面倒に感じる地味な作業だと思われがちですが、第一線で活躍するベテラン声優でさえこのような発声練習や筋トレを地道に行い、トレーニングされている方が多いのが現状です。
声優を目指すなら、まず体のメンテナンスをしっかり行いましょう。

声優が鍛えるべき部位と筋肉トレーニング方法

声優が鍛えるべき部位と筋肉トレーニング方法をお伝えしていきます。
声優は収録現場で普段出さないような高音や低音の声を使用することや、普段は話すことのない長文の文章を読む場面があります。
そのときに必要になる筋肉は主に以下の4つです。

• 表情筋
• 腹筋
• 広背筋
• 声帯

こちらが鍛えるべき筋肉の部位です。
それでは、一つずつ紹介していきます。

表情筋のトレーニング

表情筋のトレーニングは、「笑顔を作るように口角を上に持ち上げ2分間キープする」方法です。
表情筋をトレーニングすることで緊張がほぐれ、滑舌が良くなり音の響きも変わってきます。
表情筋の動きが鍛えられると声がこもらず奇麗に発声できるようになるので、声をはっきり出したい人は表情筋のトレーニングをすると良いでしょう。

腹筋のトレーニング

腹筋のトレーニングには「脚上げ腹筋」という方法があります。
この方法は、地面に仰向けに寝た状態から両足を地面につかないように伸ばし、脚を上下させる方法です。
この「脚上げ腹筋」は、腹筋の伸縮力を鍛えます。
腹筋の伸縮力は、声を出す時に、肺に大きく息を取り入れる必要がある横隔膜を上に引き上げる力を高めます。
横隔膜を上に引き上げる力が高まると、息を通常より多く吸い込むことができ、肺活量が上がります。
肺活量が上げて、大きい声を出すためにも「脚上げ腹筋」のトレーニングを行いましょう。

広背筋のトレーニング

広背筋のトレーニングは「床にうつぶせに寝た状態から上半身を上に反るように上げて下ろす」筋トレです。
広背筋は背中についている筋肉ですが、広背筋も横隔膜を伸び縮みさせるときに使う筋肉です。
広背筋は腹筋の反対の背中に位置しているので腹筋とは表裏一体の動きをします。
息を吐いておなかを緩ませた時に腹筋は縮み、広背筋は伸びる動きをします。
ですので、腹筋だけを鍛えるだけでは声を自由に出す上では足りず、腹筋と必ずセットで広背筋を鍛えるトレーニングをしましょう。

声帯のトレーニング

声帯のトレーニングは「裏声を出す」ことがトレーニングです。
普段声を出すとき、私たちは声帯を動かすことで声を発声しています。
ですがこの声帯は、声帯自体が動いているのではなく周りの筋肉が動いて声帯を伸縮させています。
この裏声を出すトレーニングを行うことで、裏声を出すときに声帯周辺の筋肉が引っ張られて、いつも話す声より大きく声帯を動かすことができます。
これにより裏声を出すことは声帯を鍛える良いトレーニングです。
＞＞声優になるには何が必要？収入や仕事内容を解説！

まとめ

今回は声優の筋トレについてご紹介しました。
筋トレは声優にとって絶対に外せないトレーニングです。
綺麗な声や大きい声を出すには、筋持久力をつけて体のメンテナンスをしっかりしていなければなりません。
その為、筋トレを地道に行い健康な体づくりをすることが、声優の仕事をする上で大切です。
できるところから始めていきましょう。

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