「声優は舞台経験があると良い」という言葉をよく耳にしますが、声だけで表現する声優にどうして舞台経験が必要なのか正直なところ疑問です。
今回は声優に舞台経験が必要とされる理由について、いくつかの観点から覗いていこうと思います。
- この記事の監修者
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
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- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
声優は元々舞台俳優が行なっていた
声だけで演技をする声優。
そんな声優も今では1つの職業として成立していますが、もともと声優は舞台俳優という大きなカテゴリーの一種です。
なぜかと言うと、昔は声の表現法が現在に比べ発達しておらず、声優も俳優も同じ扱いを受けていたからです。
しかし現在ではアニメが大きく影響して、声という1つの表現に独自性や感情など、多くの情報量が含まれています。
例えばアニメの場合、「萌え」というオタクカルチャーならではの感情が大きく関係しているでしょう。
アニメ声優の多くは視聴者に「萌え」という感情を抱かせるため、多くの努力や工夫を加えています。
時代が移り変わるにつれて、舞台俳優の1種であった声優は徐々に専門性を増していき、今では声優という1つの職業として独立しました。
声優と舞台演技は共通点が多い
声優と舞台俳優は一見全く異なるように思えますが、両者には意外にも共通点が多いです。
演技力
声優が収録現場でアフレコを撮るのに対し、舞台俳優はリアルタイムのステージ上で体全身を動かし表現します。
話だけ聞くと結構な違いがあるように感じられますが、演技力という観点から見ると両者の通じている部分は多いです。
声優の場合、声だけで表現するため身体は全く使っていないように見えますが、実はキャラクターの口調に感情を込める為に身体や心の表現も声に集約させています。
声優はそういった他者の心を揺さぶるような演技力を持っており、その特性が舞台俳優としてのパフォーマンスにも反映されやすいのです。
演技の仕方や方法は全く異なりますが、演技の本質を知ってる分、あらゆる角度から良いパフォーマンスをする術を持ち合わせています。
表現力
それぞれ表現する方法は異なるものの、表現する力という点においては両者共に優れていると言えます。
舞台俳優の場合、多くの観客の前でパフォーマンスを披露するため、時には緊張で思うように表現できないこともあるでしょう。
しかし数々の舞台を経験する事で、徐々に緊張やプレッシャーに強くなってゆき、その場の対応力や瞬発力にも余裕が生まれます。
そういった度胸や精神力は声優においても同じく欠かせないもので、オーディションの舞台は特にそうでしょう。
度胸がある分、その場の空気感に屈することなく伸び伸びとした演技を表現することが可能になります。
また芝居というのは本来、全身を使った表現が基礎です。全身を使った表現によって、演じている役にリアリティや深みを持たせられます。
このように声優も舞台俳優も表現をする上での前提的な部分を正しく理解しているため、それが他者に響かせるような素晴らしい表現力に繋がるのです。
舞台を経験することで得られること
声優が舞台を経験する事で得られる能力について紹介していきます。
表現者としての立ち振る舞い
声優に舞台経験が必要な理由として、1つは表現者らしい立ち振る舞いを可能にする為です。
声優は声だけで表現する職業柄、矢表に立つことは基本的に少ないですが、定期的に行われるイベントや舞台に参加する際は状況が全く変わります。
その際は出演者として余裕のある立ち振る舞いをしなければなりません。
したがって、声優は舞台経験をできる限り多く経験した方がいいです。
数々の舞台を通じていく事で段々と心に余裕が生まれてゆき、いずれ多くの観客を前にしても落ち着いた立ち回りが出来るようになります。
アドリブ演技
舞台では観客を飽きさせないよう、台本には無いアドリブを求められることが多いです。
アドリブの演技を行う事で役者自身のマンネリ化を回避しつつ、その役者の独自性を演出することが出来ます。
良い演技をする上で、こういった即興でのアドリブは欠かせません。
また良いアドリブをするには、その場の空気感や客層を読み取る洞察力も必要です。
なぜなら自分が面白いと思ったアドリブを披露しても、舞台の空気に合っていなければ微妙な反応になるからです。
やはり状況に応じて質の良いアドリブを出せるようになるには、実際の現場で経験を積んでいくしかありません。
ですから声優はアドリブ力を高める為に、舞台での経験を積んでいくケースが多いです。
声優になる為に舞台経験を積むには
舞台経験を積むにはどうしたら良いか、幾つかの方法を載せていきます。
専門学校やスクールに通う
声優専門学校に通うのも1つの有効な手段でしょう。
声優専門学校やスクールの中には、演劇学を設けている所があります。
演劇学のコースでは声優以外にも俳優やタレントを育成しており、そこでは舞台上での表現方法について基礎や応用を身につけていくことが可能です。
学習内容は学校によって異なりますが、基本的には歌のレッスン、ダンス、演技指導、映画鑑賞など、舞台に必要なスキルの指導を受けます。
また多くの声優専門学校では生徒に向けて充実したカリキュラムを用意しているため、学校生活を通して自分の将来の視野も広げていけるでしょう。
声優専門学校をキッカケに声優の他、未来に繋がる新たな出会いがあるかもしれません。
声優養成所に所属する
声優養成所では、声優に必要な基礎から実践的なスキルまで幅広く学習することが可能です。
また舞台での学習を中心としている声優養成所の場合、実際のステージ上でプロの講師からノウハウを指導してもらえるため、役者としての基礎はもちろん、舞台上での実践的なスキルも吸収することが出来ます。
声優養成所は声優専門学校と違い拘束時間が短いため、大学生や社会人の方でも普段の生活と両立しながらスキルを身につけていくことが可能です。
地域の劇団などに所属する
地域を中心に活動している劇団に入る事で、多くの舞台を経験しながら技術や知識を身につけていくことが出来ます。
大きな劇団は所属が難しいと言われていますが、中小の劇団の場合「演技や芝居が好き」という気持ちを持っていれば、受け入れてくれる所が多いです。
まとめ
声優に舞台経験が必要な理由をお伝えしてきましたが、お分かり頂けたでしょうか?
声だけで表現するイメージの強い声優ですが、セリフを発する際は意外にも全身を使って表現しています。
またイベントが行われる際は舞台に出演する機会も多いため、ボイストレーニングに限らずさまざまな舞台を通じて出演者としての立ち回りやアドリブ演技を磨いていきます。
今現在声優を目指している方は、舞台でのレッスンも視野に入れておくと良いでしょう。
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