声優として声の仕事をする上で欠かせないのが、正しい発声法です。
正しい発声を身につけるには基礎的な練習を徹底することが必要なのですが、そのための練習方法などを詳しく知っている人は少ないのではないかと思います。
そこで今回は、声優の発声の基礎とおすすめの練習法について教えしたいと思います。
- この記事の監修者
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
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- 大阪アミューズメントメディア専門学校 声優学科は、プロダクション直接所属62.3%。 インターンシップではプロの声優と一緒に仕事ができ、学生のうちから現場を経験できます。
- 柿原徹也さん、白井悠介さん、降幡愛さんなど、AMG卒業生の人気声優もたくさんいらっしゃいます。
声優の発声の基礎
腹式呼吸
声優の発声の基本は、腹式呼吸です。正しい腹式呼吸ができていなくては、声優としての理想的な発声に近づくことができません。
そのため、発声法の前にまず身につけるべきなのが腹式呼吸なのです。
腹式呼吸をすることで、人が普段している胸式呼吸と比べてより多量の空気を体に取り込むことができるようになります。
吸い込んだ時にはお腹や背中がしっかり膨らむという特徴があります。人は睡眠時には腹式呼吸になっているため、はじめは仰向けに寝転んだ状態で練習するのが良いでしょう。
腹式呼吸を身につけるとお腹から発声ができるようになり、またお腹で発声をコントロールすることもできるようになります。
お腹で発声をコントロールすると、喉でコントロールした場合に比べてよりハリのあるしっかりとした発声ができます。
腹式呼吸を身につけないまま間違った発声で練習を続けてしまうと、ノドに負担をかけ過ぎてしまい、声帯結節やポリープなどができてしまう可能性があります。また重症にはならなくとも、声がかすれてしまったり発声がきつくなってしまったりという症状が出ることは多いです。
まずはしっかりと腹式呼吸を習得しましょう。
正しい発音
腹式呼吸が身についたら、いよいよ実際に声を出していきます。
発声の際に大事なのが、正しい発音です。声優の仕事をする上で、正しく発音することは前提とされます。間違えた発音のまま発声練習をしてしまうと、後から発音を直すのもひと苦労です。
正しい発音をするためには、母音ごとにはっきりと口を動かせるようにする必要があります。まずはここで正しい口の形を覚えておきましょう。
「あ」 | 口を縦に大きく開き、下アゴをしっかり開く |
---|---|
「い」 | 両脇から指で引っ張るイメージで、口を横に大きく開く |
「う」 | 唇を前に出すように、口をすぼめる |
「え」 | 「あ」と「い」の間くらいの形で、口角を上げる |
「お」 | 唇で円を作るようにし、舌の奥の方を上げる |
これらの口の形を、実際に発声しながら練習していきます。
「あ」行に慣れてきたら、「か」行以降にも挑戦しましょう。
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おすすめの発声練習
リップロール
リップロールは発声の練習として非常に効果的であるとされています。
まずは普通に唇を振動させていきましょう。唇を閉じて全身の力を抜き、そこから息を吹くと唇がブルブルと振動します。
この振動している状態を長時間維持することができるようになったら、次はリップロールをしながら声を出してみましょう。
高い音から低い音まで、あらゆる音程で発声してみます。ドレミの歌をうたってみたり、何かの曲のメロディーを鼻歌でうたってみたりすると良いですね。
アゴの動きを加えるとさらに効果的な練習ができます。口を完全に閉じた状態から、リップロールをしながらアゴを下げて(口を開けて)いきます。この時に、「お」の音を発音を連続でしてみましょう。リップロールを続けるのは難しいですが、何度も挑戦していると出来るようになります。
「お」の音を出しているときはノドが開いており、理想的な発声ができているはずです。その感覚を身につけることが大切です。
ハミング
ボイストレーニングや演技のレッスンに入る前のウォームアップとして、ハミングが適しています。ハミングは、非常に有意義な発声練習方法としても知られています。
ハミングは、全身の力を抜いて口を閉じて行うのが基本です。高音を発する際にノドが苦しくなってしまう場合には、アゴを少し上に向けて、口をやや開いて行うようにすると良いでしょう。
楽譜を見たり、曲に合わせたりして行う練習も有効です。好きな曲を練習用に決めると楽しくなるかもしれません。
朗読
朗読もオススメの発声練習方法です。
朗読は小説や台本を用いて行うのが一般的ですが、声優という職業柄、演技をすることに意識が傾きがちです。しかし発声練習としての朗読を行う場合は、少しスローペースで、一音一音注意しながらはっきりと発生することが大切です。
リップロールやハミングなどの練習を行ったあとに、仕上げとしてしっかりと脱力して行うようにしましょう。
舞台での発声
舞台の会場はとても広い空間になっていることが多く、声が散ってしまったり、お客さんが多いほど音が吸収されていってしまったりします。舞台の本番では、リハーサルなどの時よりもさらに声が響き渡りにくくなります。
しかしそのような中でしっかりとお客さんに一つひとつのセリフを伝えなくては、スピード感のある舞台は成立しませんよね。
そのため、舞台の仕事でははっきりとした明瞭な発声に加えて、かなりの声量が必要になります。実際に、舞台の仕事を多くこなしている声優の方にはとても声量のある人が多いです。
ボイストレーニング教室のすすめ
声優としての発声を鍛えようという方に、ボイストレーニング教室は非常に適しています。
ボイストレーニングと聞くと、歌のトレーニングという印象が強いかと思いますが、たいていの教室では授業時間の半分ほどが発声練習に割かれています。正しい発声を確認した上で歌のトレーニングに入っていくのです。
正しく発生できていないとノドへの負担が大きくなってしまい、ノドを痛めてしまう可能性が高くなります。そのため、ボイストレーニング教室では発声練習の比重が大きくなるのです。
近年では声優にも歌の仕事が入ることが多くなっているため、ボイストレーニング練習の必要性はさらに高まっているでしょう。
まとめ
声優の発声の基礎として、腹式呼吸や正しい発音を習得することは最優先事項であると言えます。
その上で、発声の練習としてリップロールやハミング、朗読などを繰り返し行うことが大切でしょう。
基礎の練習は楽しくない部分も多いかもしれませんが、将来のためにも今頑張っておくことが望ましいです。
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