声優アワード新人発掘オーディションとは？評判や倍率、歴代の合格者を解説

声優業界のアカデミー賞的な存在である「声優アワード」。
そんな声優アワードが主催する「声優アワード新人発掘オーディション」とは？
合格すれば一気に声優としての階段を駆け上がれる、有名オーディションの評判や倍率、
歴代の合格者などについて紹介していきます。

声優アワード新人発掘オーディションとは

「声優さんが好き」「声優になりたい」など声優に興味がある人ならば、一度は声優アワードという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
声優アワードとはその年度に「最も印象に残る」声優や作品を対象に、その業績を称える本格的な「声優」を対象とするアワードです。
日本音声製作者連盟と、KADOKAWAや小学館、小学館集英社プロダクションや文化放送などの名だたる企業がアニメ業界各社と協力し、2006年に創設されました。
そんな声優アワードの実行委員会及び声優アワード事務局が主催している新人向けのオーディションこそが、この声優アワード新人発掘オーディションとなります。

声優アワード新人発掘オーディションの特徴

声優アワード新人発掘オーディションは、「声優アワード」とセットで行われる業界最大級の公開オーディションです。

年齢制限は18歳以上で、未成年の場合は保護者の方の承諾が必要になります。
また、新人声優の発掘および育成を目的として開催されているためプロダクションに入っていない、入る予定がない方が対象になります。

ドラフトオーディション形式で行われ、参加する声優事務所は当日まで非公開ですが、毎年20社ほどの規模で開催されています。

主な参加事務所

声優アワード新人発掘オーディションでは、参加事務所の名前は公表されていません。

しかし、歴代出場者のオーディション後の所属事務所から、過去のオーディションには以下の事務所が参加していたことがわかっています。

● 俳協（東京俳優生活協同組合）
● 青二プロダクション
● 賢プロダクション
● ムーブマン
● マウスプロモーション
● プロダクション・エース
● ぷろだくしょん★A組
● ぷろだくしょんバオバブ
● オフィス薫
● エーエス企画
● アトミックモンキー
● 81プロデュース
● ケッケコーポレーション
● アル・シェア

声優アワードの運営にはKADOKAWAや小学館などの大手企業が関わっているだけあって、有名な声優事務所が数多く参加しているようですね。

声優アワード新人発掘オーディションに合格すれば、こういった有名事務所に所属または養成所の特待生となることができます。

選考の倍率

声優アワード新人発掘オーディションの応募者数は、毎年1000名以上！

毎年最終選考に残るのは40〜50人前後、その中で最終的にどこかの事務所から合格をもらえるのは10人前後となっているため合格できる確率は100倍くらいという計算になります。

さまざまな有名事務所に所属できるチャンスですが、そのぶん応募者も多くかなりの高倍率となっています。

有名人はいる？歴代合格者と所属事務所

声優アワード新人発掘オーディションは、声優アワード第1回である2007年から毎年行われています。

その中でも、声優として活躍をみせた出身者や直近の合格者は以下の通りです。

この中でも、第2回(2007年度)合格者である三上枝織さんと、第3回(2008年度)合格者である青木瑠璃子さんはとくに有名ですね。

三上枝織さんは、TVアニメ『進撃の巨人』のクリスタ・レンズ役や『ゆるゆり』の赤座あかり役などが代表作。

そして青木瑠璃子さんは、『アイドルマスター シンデレラガールズ』の多田李依菜役、『ウマ娘 プリティーダービー』エアグルーヴ役などが代表作で、お二人ともその他たくさんのアニメやゲームに出演しています。

声優アワード新人発掘オーディションの評判

さて、気になる声優アワード新人発掘オーディションの評判ですが、「声優アワード」で検索しようとすると「声優アワード　ひどい」という検索候補が出てきます。
不安に思う人もいるかもしれませんが、これは声優アワードの受賞者が予想と異なる結果だったことを批判する内容で、声優アワード新人発掘オーディションとは関係がありません。

実際、声優アワード新人発掘オーディションの全体的な評判は良いようで、SNS上でも前向きな投稿やコメントが多く見られました。

声優アワード新人発掘オーディションの情報

声優アワード新人発掘オーディションのことを知るうちに「自分も参加してみたい」と興味を持った方もいるのではないでしょうか？

そこで、声優アワード新人発掘オーディションについて、その応募資格や応募方法、試験内容などをまとめました。

応募資格

● 18歳以上　 ※未成年の場合、保護者の方の承諾が必要
● プロダクションに未所属、所属予定がない方
● 本名で参加できる方
● 最終審査にて顔出しGや声のみ公開可能など規制のない方

応募方法

声優アワード新人発掘オーディションに応募するには、以下の書類を提出期限までに事務局に郵送する必要があります。

● 声優アワード公式履歴書（写真2枚を貼付）
● 指定されたナレーション原稿のボイスサンプル
● 声優アワード新人発掘オーディション参加誓約書

履歴書やナレーション原稿、参加誓約書は声優アワード新人発掘オーディションの公式HPからダウンロード可能です。

審査内容

声優アワード新人発掘オーディションには、一次審査と最終審査があります。

一次審査

一次審査は、応募時の提出物による書類選考です。
公式履歴書の内容や、ボイスサンプルの音声などをもとに審査が行われます。

公式によると、一次審査通過後にオンラインで面談する場合もあるようです。

最終審査

最終審査は、実際にその場で声を演じる実技審査です。

各事務所で、ナレーション原稿や2人1組での掛け合いセリフなどのテキストリーディングや自己PR、質疑応答などが行われます。

声優アワード新人発掘オーディションの注意点

一気に華々しくデビューできる可能性のある声優アワード新人発掘オーディションですが、参加にあたって一つ注意点があります。

それは、たとえ2つ以上の事務所に合格をもらっても直接交渉できるのは1社のみという点です。

無事契約が成立した場合は1年間その事務所に所属できますが、契約にいたらなかった場合やその期間に契約解除等があった場合、1年間は他の事務所と契約や交渉ができません。

未経験からオーディション合格は難しい？

声優アワード新人発掘オーディションは、参加するのに演技経験や実績を問われることはありません。

しかし、実際には全くの未経験で声優アワード新人発掘オーディションに出場し、合格するのはかなり難しいといえます。

まず、先述した通り、声優アワード新人発掘オーディションは声優業界最大規模のオーディションです。

年齢も経験も不問のため応募がしやすく、声優の登竜門ともいわれるだけあって毎年数多くの参加者がいます。

そして、その多くは声優専門学校や養成所に通い、一定のスキルを身につけた人たちですから、全くの未経験者がその中を勝ち抜くのは極めて困難だといえるでしょう。

まずは声優の学校に通うことから始めてみよう

未経験から声優オーディション合格を目指すなら、まずは声優の学校に通うことから始めてみませんか？

声優専門学校なら、プロの声優から演技の基礎が学べる他、オーディション対策も受けられます。

プロの声優と一緒にボイスサンプルや写真を用意したり、模擬オーディションを受けたりすることもできるので、全くの未経験からオーディションに参加するよりも、合格できる可能性がはるかに高まりますよ。

また、大阪アミューズメントメディア専門学校　声優学科では、声優プロダクションや芸能事務所などを学校に招いて、プロダクション所属のためのオーディションも開催。

毎年多くの学生が合格を掴み、念願の声優デビューを果たしています。

まとめ

声優アワード新人発掘オーディションは、声優業界でも最大級の新人向けオーディション！

プロダクションに未所属の人なら誰でも、実績のある声優事務所でデビューできるチャンスがあります。

しかし、そのぶん毎年その応募者が1000名を超えるという人気ぶりですから狭き門ともいえるでしょう。