YouTubeで、商品紹介動画を見かけることがありますよね。
買おうか迷っている商品をYouTubeで検索したり、流れてきた商品紹介動画をついつい見てしまったなどの経験が1度はあるかと思います。
今回は、YouTubeの商品紹介動画の特徴や作り方について解説します。
注意すべきポイントも紹介しているので、商品紹介動画を制作したいと思っている方はぜひ最後までご覧ください。
YouTubeの商品紹介動画とは
YouTubeの商品紹介動画には、一般的に大きく分けて2つのタイプがあります。
自分で使った感想を伝えるレビュータイプ
商品を自分で使用して感想を伝える、レビュータイプの商品紹介動画です。
消費者は、実際に商品を使った人のリアルな口コミを参考に商品の購入を決めることがあります。
おすすめのポイントはもちろん、あまり良くなかったポイントも正直に言うことで、リアルな意見として消費者に商品の特徴を伝えることができます。
なお、企業側から「この商品をレビューしてください」と依頼されることもあります。
その場合は、必ずPRであることを明記してください。
その他にも、商品紹介動画を作る時には注意すべきことがいくつかあるので、記事の後半で詳しく説明します。
商品の特徴などを動画にまとめるCMタイプ
商品の特徴や使用した時のイメージを動画にまとめたものが、CMタイプの商品紹介動画です。
YouTube上での公開はもちろん、企業のホームページやX(旧Twitter)・InstagramなどのSNSに埋め込んで配信することも可能です。
CMタイプの商品紹介動画は、企業側から依頼されて動画を制作するのが一般的です。
YouTube商品紹介動画のメリット
続いて、YouTubeの商品紹介動画の3つのメリットを紹介します。
文字よりも見てもらいやすい
動画では短い時間でさまざまな情報を発信することができます。
商品の特徴の他、使用した時のイメージや感想を簡潔に視聴者へ伝えられるので、商品紹介に動画を活用する企業も多いです。
もし文字で動画と同じ情報量を伝えようとすると、かなりの文字数になり、ユーザーは読む気にならずスルーされてしまうかもしれません。
見た人の印象に残りやすい
動画では自由な表現ができるため、ポップなBGMや効果音を付けたりストーリー仕立てにしたりと、見る人の印象に残りやすくするような工夫が可能です。
メロディーにのせて商品名を言う、感動的なストーリーで話題を呼ぶなど、印象深い商品動画はSNSでバズる可能性も高いです。
「買いたい!」と思ってもらいやすい
コスメやファッションなどの商品は、使用した様子を動画に入れることで実際に使った時のイメージがわきやすくなり、「買いたい!」と思ってもらいやすくなります。
YouTubeの商品紹介動画の例
では、実際にYouTubeの商品紹介動画にはどのようなものがあるのか、例を挙げて紹介します。
まずはレビュータイプの商品紹介動画から。
10代に人気のコスメ系YouTuber・さぁやさんによるコスメのレビュー動画。
実際にメイクしながら商品の特徴を説明し、メイク動画としても楽しめる商品紹介動画です。
こちらは玩具レビューYouTuber・レオンチャンネルさんのレビュー動画です。
パッケージの開封から始まり、玩具を動かしながら機能を1つ1つ説明していく動画は、まるで自分が新しい玩具を買った時のような気持ちになります。
続いて、CMタイプの商品紹介動画を見ていきましょう。
コクヨのハサミの商品紹介動画です。
動画の始めにさまざまな材質のものをサクサクと切る様子を入れることで、ハサミの性能が視覚的に分かりやすく伝わります。
ブックオフの宅配買取サービスを、可愛らしいアニメーションで紹介した動画です。
お悩みを最初に表現した後、サービスの流れを4ステップで解説。
形のないサービスでも、動画なら分かりやすく紹介することができます。
YouTubeの商品紹介動画の作り方
では、YouTubeの商品紹介動画の作り方を紹介します。
レビュータイプもCMタイプも、大まかな作り方は次の通りです。
ターゲットを決める
動画のターゲットを決めます。
性別や年齢、所属する団体、家族構成、趣味など、ターゲット像を具体的にイメージしてターゲットに刺さる動画を考えましょう。
同じメイクのレビュー動画でも、10代向けなのか、30代向けなのか、女性・男性向けなのかで動画のテイストや伝えたいポイントは変わります。
ターゲットの悩み事に共感する
ターゲットがどんな悩みを持っているかを想像し、動画の最初で悩み事を提示して共感してもらいます。
そして、商品を使うことで悩みが解決する、なりたい姿になれる、生活がより良くなることをアピールします。
シナリオを考える
シナリオを考える時は、ターゲットに共感してもらうことを優先します。
「これは自分のための商品だ」と思ってもらえることが大切です。
そのためには悩みに寄り添ったり、リアルなレビューや口コミを正直に伝えたりしましょう。
動画を見やすくするための工夫をする
動画を最後まで見てもらうためには、編集技術が重要です。
例えば、ミュートや倍速で見る人のためにテロップを入れる、動画をあまり長くしすぎない、長くなる場合はタイムスタンプ(目次)を入れるなど、ユーザーが快適に動画を見られるような工夫が必要です。
メッセージを1つに絞る
商品の良さをあれこれ伝えようとすると、情報量が多すぎて結局何も伝わらなくなってしまいます。
商品動画で伝えるべきメッセージは基本的にはただ1つ、「この商品ならあなたの悩みが解決する」ということだけです。
YouTube商品紹介動画を作る時は違反に注意
最後に、YouTubeで商品紹介動画を作る時の注意点を解説します。
商品紹介動画では、いくつかの法令に違反しないよう気をつけなければなりません。
著作権
動画に使用する画像やBGMなどを、企業のホームページや他のサイトから無断で使用した場合、著作権侵害になる可能性があります。
動画にはできるだけ、フリー素材や自作した素材を使うようにすると安心です。
商品画像など、どうしても使用したい素材がある場合は、著作権者に許可を得る必要があります。
名誉毀損
レビュー動画では良いポイントだけでなく、あまり良くなかったポイントを伝えることもあります。
しかし、あまりに行き過ぎたマイナスレビューは名誉毀損になるリスクがあるため注意しましょう。
マイナスポイントを伝える時は、次のような点に気をつけてください。
- 事実とは違うことを言わない
- 人を侮辱するような攻撃的な表現を使わない
- ユーザーの参考になるレビューをする
薬機法
医薬品や化粧品、サプリメントなどに関する広告には、薬機法という法律で定められたルールがあります。
効果や効能に関する表現が細かく決まっているため、薬機法で定められた商品を紹介する場合は表現に注意してください。
例えば、「サプリメントで痩せる」という表現は、健康食品(=サプリメント)なのに医薬品の効果があるように誤解させるため、薬機法違反になります。
ステマ規制
レビュータイプの商品動画でも、企業から依頼を受けて商品動画を作ることがあると思います。その場合は、必ずPRであることを明記してください。
広告であることを隠して宣伝を行うとステルスマーケティング(ステマ)にあたり、ステマ規制違反になります。
この場合、動画の配信者ではなく商品を売っている事業主が罰せられます。
自分は罰則の対象にはならないものの、依頼された企業に迷惑をかけてしまうことになるので、ルールは必ず守りましょう。
まとめ
YouTubeの商品紹介動画では、商品の特徴や魅力を存分に伝えることができます。
商品の良さをさらに引き出すには、表現力や動画の編集技術が大切です。
効果的な商品紹介動画を制作したい方は、ぜひ表現や編集について学んでみてはいかがでしょうか。
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