ファンタジー小説家になるには

作品を完成させる

ファンタジー小説家になるには、まず自力で作品を書くことから始めましょう。
文学賞の文字数の規定は、短編で2万字ほど、長編で10万字ほどです。
まずは短編の文字数をめざして、作品を1つ完成させましょう。

1人で書き続けるのは苦労しますが、読んでくれる人がいるとやる気が続きます。
インターネットの投稿サイトや個人のSNSで発信したり、友達などに読んでもらったりして、書き続ける努力をしましょう。

高校の勉強をしっかりする

高校の勉強も、ファンタジー小説を作るために必要です。

特に世界史や地理などは、ファンタジー小説の世界観を設定するのに役立ちます。
リアリティーがありレベルの高いファンタジー作品を書くためにも、これらの教科は特に重視して勉強すると良いでしょう。

また国語も読解力の勉強になるので、ファンタジー小説家にとって欠かせない教科です。

どんなファンタジー小説を書きたいか考える

ファンタジー小説は、地球外が舞台のハイファンタジーと、日常の中に異世界が紛れ込むローファンタジーに分類されます。

さらに、ダークファンタジーやサイエンスファンタジーなどの派生ジャンルもあり、それぞれ作風も大きく変わります。

自分が書きたいファンタジー小説はどんなものなのか、設定やキャラクターを一度書き起こして考えてみると良いでしょう。

専門学校に通う

ここまでは自力でもできる方法をご紹介しましたが、ファンタジー小説家になるには、やはりテクニックの勉強がとても重要です。

基本的な文章力はもちろん、ストーリーの作り方や設定の作り方などを勉強しなければなりません。
小説のジャンルごとに勉強ができれば、さらに効果的でしょう。

このようなテクニックは独学で覚えられないこともないですが、身につけるまで時間がかかってしまったり、間違った方法を覚えてしまったりといったリスクがあります。

一方、専門学校ならプロから効率的に教わることができ、ジャンルごとに専攻が分かれていることも多いので、自分の書きたいジャンルを極めることもできます。

ファンタジー小説家になるには、やはり専門学校に通うのが一番の近道です。

文学賞に受賞する

毎年、出版社が文学賞の作品募集をしているので、そこで受賞すると一気にデビューに近づきます。

上位賞の特典として作品が書籍化されることもあり、上位賞でなくても入賞すれば、編集部から声がかかる可能性が高くなります。

またファンタジー小説は、一般小説、ライトノベル、児童書など、色々な出版社の文学賞に応募できるというメリットがあります。

ファンタジー小説に特化した文学賞もあるので、そちらに応募するのも良いでしょう。

インターネットで作品を公表する

出版社がインターネット上で面白い作品がないか探すことも多いので、ファンタジー小説家になるにはインターネットで作品を公表するのがおすすめです。
小説投稿サイトやSNS上の作品が人気になり、そのまま書籍化することも多いです。

ただし、今はインターネットにはかなり多くの作品が公表されているため、有名サイトでランキング上位になるなど、人気が出ないと出版社の目にも留まりにくいです。

編集者に読んでもらう

出版社の編集者に直接読んでもらい、実力のある作品ならそのままデビューすることもできます。

ただ、持ち込みができる出版社はそこまで多くなく、持ち込み可でも、文学賞の受賞歴があったり、選考に残ったりといった実績がないと見てもらえないことも。

一方、専門学校では、授業の中で編集者が作品を見て、添削をしてくれるチャンスがあります。

在学中にそのままデビューが決まったケースもあるので、実績がなくても編集者に作品を見てもらいたいという方におすすめです。