ゲームが好きで、「自分でゲームを作りたい」「将来ゲーム関係の仕事がしたい」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
ゲーム作りは、ゲームエンジンやゲーム制作ソフトを使えば、初心者でも比較的簡単に行うことができます。
今回はプログラミングを使う場合と、プログラミングがいらない場合のゲームの作り方を解説します。
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 ゲームプログラマー学科
- この記事は、大阪アミューズメントメディア専門学校のゲームプログラマー学科、ゲームクリエイター学科が執筆しています。
- 大阪アミューズメントメディア専門学校 ゲームプログラマー学科
- この記事は、大阪アミューズメントメディア専門学校のゲーム・アニメ3DCG学科が執筆しています。
ゲーム制作に必要なもの
プログラミングでゲーム制作をする場合と、プログラミングを使わずにゲーム制作をする場合に分けて必要なものを解説します。
プログラミングでゲーム制作をする場合
プログラミングでゲーム制作をする場合に必要なものは、次の通りです。
ゲームエンジン
ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要な機能をまとめたソフトウェアのことです。
ゲームエンジンを使えば、プログラミングの専門的な知識がなくても、ボタンをクリックすることで簡単にゲームを作ることができます。
プログラミングの知識
ゲームエンジンを使用する場合でも、プログラミングの知識が全く必要ないわけではありません。
プログラミングの基礎文法を知っていれば、バグが起きた時にどのように対処すれば良いかすぐに分かる、自分の思うようにゲームの仕様をカスタマイズできるようになるなどのメリットがあります。
ただし、プログラミング言語の種類によってはゲームエンジンが使用できないため、ゲームエンジンを使ってゲーム制作をしたい場合は、どの言語をマスターするのか慎重に考えた方が良いでしょう。
プログラミングが不要な場合
プログラミングでゲーム制作をする場合に必要なものは、次の通りです。
ゲーム制作ソフト
ゲーム制作ソフトを使えば、プログラミングの知識がなくてもゲームを制作できます。
プログラムを組む必要がなく、グラフィックやSEなどの素材なども全て用意されているため、初心者にもおすすめです。
共通で必要なもの
ゲーム制作には、一定のスペックのパソコンが必要です。
基本的に、よほど古いパソコンでなければ最低限のスペックは満たせますが、最低限では動作が重くなるため、ゲームエンジンやゲーム制作ソフトが推奨するスペックのパソコンを用意しましょう。
ゲームエンジンやソフトごとに、推奨されるパソコンのスペックは異なります。
使用するゲームエンジンやソフトの公式ホームページで確認してください。
ゲーム制作におすすめのツールやソフト
では、ゲーム制作におすすめのゲームエンジン(プログラミング必要)とゲーム制作ソフト(プログラミング不要)を紹介します。
今回紹介するのはどれも利用ユーザー数が多く、インターネット上で操作方法やトラブルシューティングなどの情報が手に入りやすいものです。
- Unity
代表的なゲームエンジンで、プログラミング言語には主に「C#」が使われています。
C#を使えば、PCゲームやスマホゲーム、家庭用ゲームなどさまざまなゲームを作れます。 - Unreal Engine
Unityと合わせて、二大ゲームエンジンと言われています。
プログラミング言語は「C++」で、Nintendo Switchなどの有名な家庭用ゲームの他、アプリケーションの開発にも使用されています。
ゲームのグラフィックにこだわりたい場合におすすめです。
関連記事:ゲーム開発における「 C# 」とは?メリットや習得難易度、将来性について
- Maker(ツクール)シリーズ
「RPG Maker」「アクションゲームツクール」など、特定のジャンルに特化したゲーム制作ソフトが展開されています。
プログラミングの知識なしで、誰でも簡単にゲームが作れます。
ゲームの作り方の流れ
ここからは、ゲームの作り方の流れを解説します。
今回は、プログラミングでゲームを作る場合の流れを見てみましょう。
1.アイデアをまとめる
作りたいゲームのジャンルと、プラットフォームを大まかに決めます。
これによって、使用するソフトやプログラミング言語が決定します。
例えばデスクトップで遊べるパズルゲームを作りたいなら、Unityがおすすめなので、C#の知識が必要になります。
2.仕様書の作成
ゲームの設計図となる仕様書を作成します。
仕様書を作ることでゲーム画面のイメージが明確になり、ゲーム制作がスムーズに進みやすくなります。
仕様書には、ゲームの設定や画面構成、操作などを詳しく書きましょう。
- キャラクターの動き
- エフェクトの種類
- ゲームオーバーになる条件
- 画面上のボタンの位置
- BGMやSEを使用するタイミング など
3.ゲーム制作に必要なツールをそろえる
制作したいゲームに合わせて、ゲームエンジンを選びましょう。
迷ったら、さまざまなプラットフォームやジャンルのゲーム制作ができるUnityがおすすめです。
また、パソコンのスペックが使用したいゲームエンジンの推奨を満たしているかを確認してください。
4.素材を集める
必要に応じて、ゲームで使用するグラフィックやBGMなどの素材を集めます。
ゲームエンジン内で素材がダウンロードできるため、活用しましょう。
または、ゲーム用のフリー素材が公開されているサイトからダウンロードするのもおすすめです。
5.ゲームエンジンでゲームを作る
ゲームエンジンを使用すると、基本的にプログラムを組まなくてもゲームを作れます。
ただし、バグを修正する時や、ゲームの仕様をカスタマイズしたい時にはプログラミングの知識が役立つでしょう。
できれば、ある程度プログラミングの知識を身に付けてからゲーム制作を始めた方が、開発がスムーズに進みます。
6.テストプレイ
ゲームが形になったら、テストプレイをして画面表示や操作に問題(バグ)がないか確認します。
バグを修正する作業を、デバッグと言います。
繰り返しになりますが、プログラミングの基礎知識があるとバグの原因の発見や修正が早くなります。
7.ゲームを公開する
作成したゲームを公開し、いろいろな人にプレイしてもらいましょう。
インターネット上でフリーゲームを投稿できるサイトがいくつかあります。
特に、ふりーむ!はゲーム投稿サイトの老舗で、迷ったらまずここに投稿することをおすすめします。
(例)Unityでのゲームの作り方
上記の解説だけでは、ゲームの作り方がいまいちイメージしにくいという方もいるかと思います。
ゲームの作り方をもう少し具体的に知りたいという方は、Unityの初心者向けチュートリアル集を参考にしてください。
Unityでさまざまなジャンルのゲームを作るための手順を、初心者向けに詳しく解説しています。
実際にUnityをダウンロードして、チュートリアルを見ながらゲームを作ってみましょう。
ゲーム作りのポイント
最後に、ゲーム作りの3つのポイントを紹介します。
まずは1作品完成させること
ゲーム作りで大切なのは、1作品完成させて公開することです。
ゲームを最後まで完成させることで、企画からプログラミング、デバッグ、公開までゲーム作りの一通りの流れを知ることができます。
また、公開して誰かにプレイしてもらうことで、次の作品作りへのモチベーションにもなるでしょう。
初心者の場合はまず、パズルゲームやオセロなど、シンプルな操作でできるゲームを作るのがおすすめです。
ゲーム作りというとどうしてもRPGなどの超大作を作りたくなりますが、まずは簡単なゲームを作って流れを知ることが大切です。
著作権に注意
ゲームには、次のいずれかの素材を使用してください。
- ゲームエンジン内で用意されている素材
- フリー素材
- 自作素材
出典元の分からない素材を無断で使用すると、著作権侵害のおそれがあります。
また、フリー素材の場合も、ゲームを販売して利益を得る商業目的の場合は使用NGの場合もあるため、必ずサイトの利用規約を確認した上で使用してください。
プロに聞くことも大切
ゲーム作りでは「イメージしているアクションや操作が実現できない」「バグの原因が分からず直せない」など、さまざまな場面でつまずくことがあります。
ゲーム作りがスムーズに進まないと、作品が完成しないまま制作を諦めてしまうことも。
ゲーム作りをスムーズに進めて完成させるためには、プロに聞くと良いでしょう。
ユーザーの多いゲームエンジンであれば、マニュアルやQ&Aなどの情報がインターネット上にたくさんあるため、参考にしてみてください。
または、直接プロから教わりながらゲーム作りを体験するという方法もあります。
大阪アミューズメントメディア専門学校では、オープンキャンパスでプロのゲームプログラマーと一緒にゲーム作りが体験できます。
「ゲームを自作してみたけど、挫折してしまう」という方や、「今までゲーム作りをしたことがない」という方でも大歓迎です。
大阪アミューズメントメディア専門学校のオープンキャンパスで、ぜひゲーム作りを体験してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ゲームエンジンやゲーム制作ソフトを使えば、プログラミングの専門的な知識がなくてもゲームを作ることができます。
しかしプログラミングの知識があれば、さらに自由にゲーム制作ができたり、デバッグが早くなったりといったメリットがあります。
自作ゲームをよりたくさんの人にプレイしてもらいたい方や、将来はゲームを作る仕事がしたい方は、ぜひゲームプログラミングを学ぶことをおすすめします。
ゲーム業界でお悩みの方へ
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