絵を描くことが好きな方に人気の仕事の1つがイラストレーターです。「イラストレーターとして活躍したい」と考え、努力している方もいることでしょう。
イラストレーターの仕事を目指そうとした時、気になるのは資格が必要かどうか。必要な資格があるならば早めに取得しておきたいですよね。
そこで本記事ではイラストレーターになるためのルートと共に、資格は必要かどうか、取得する場合のおすすめの資格、さらに資格を取得するための勉強方法などを解説します。
イラストレーターになるためのルート
はじめに、イラストレーターになるための3つのルートをご紹介します。
大学・専門学校
イラストレーターになりたいと思った時、まず選択肢の1つとして検討したいのが、美術系や芸術系の大学、またはイラストの専門学校に通う方法です。
大学や専門学校では、授業を通してイラストレーターに必要な知識や技術を学ぶことができます。また、疑問があった時や自分の欠点を見直したい時に、講師に質問したり、アドバイスをもらったりすることも可能です。
独学
イラストレーターの中には、独学で知識や技術を身につけて活躍している方も少なくありません。自分のペースで練習することができ、また費用面の負担も少ないのが独学のメリットです。
ただし、実際にイラストレーターとして活躍できるようになるまでは長い時間がかかります。成果が出なくてもめげずに努力し続けることが、独学でイラストレーターを目指すにあたってとても大切です。
通信教育
大学や専門学校には通えないけどしっかり勉強したい。そんな方には通信教育がおすすめです。
通信教育は自宅にいながら自分のペースで勉強することができるので、例えば社会人の方が働きながらイラストレーターを目指す場合などに向いています。
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イラストレーターに向いている人
そもそもイラストレーターの仕事は、どんな人に向いているのでしょうか?チェックしてみましょう。
イラストを描くことが好きな人
当たり前ですが、イラストレーターとして仕事をするのであればひたすらイラストを描き続けることになります。「イラストを描くのが好き」という気持ちがなければモチベーションが継続できず、仕事が苦痛になってしまうため「好き」という気持ちはもっとも重要と言っても良いでしょう。
要望に応えて仕事ができる人
趣味と違って、仕事でイラストを描く時はクライアントの要望に応えなければなりません。よって、自分のこだわりを貫くのではなく、クライアントの要望にせいいっぱい応えて仕事ができる人が、イラストレーターに向いています。
オリジナリティのあるイラストを描ける人
イラストレーターを目指す人は増えているため、単に絵が上手なだけではプロとして生き残ることができません。何かしらの強みや特徴を持ったオリジナリティのあるイラストを描ける人は、イラストレーターとして長く活躍できるでしょう。
イラストレーターに資格は必要?
イラストレーターになるために特別な資格は必要ありません。必要な知識や技術が身についていたり、人を惹きつけるイラストが描けたりするのであれば、資格の有無を問わず仕事ができます。
一方で、取得しておくと仕事をするうえで有利になる資格があることも事実です。以下では、イラストレーターが取得しておきたいおすすめの資格を6つご紹介します。
色彩検定
色に関する基礎知識、技術をチェックする検定試験です。イラストレーターの仕事は、線画に着色をして完了となるケースがほとんどなので、色の知識と技術は欠かせません。
色彩検定に合格することで配色のセンスがあることを客観的に証明することができます。また、線画に着色をする際も見る人の目を惹く配色ができるようになるでしょう。
カラーコーディネーター検定試験
実践的な色彩の知識をチェックする検定試験です。「スタンダードクラス」と「アドバンスクラス」の2階級があり、スタンダードクラスでは色の表現方法や基礎知識を測ります。
アドバンスクラスでは、ビジネスシーンにおける色彩の活用事例をふまえた知識を測ります。まずはスタンダードクラスから目指してみましょう。
CGクリエイター検定
CG表現の基礎やモデリング、アニメーション、CG制作など、CGに関する知識と技術をチェックする検定試験です。近年はイラストレーターが3次元CG技術を扱う機会が増えているため、CGクリエイター検定を通してそのスキルがあることを証明できれば、活躍の幅が広がります。
「ベーシック」と「エキスパート」の2階級がありますが、CG静止画の制作能力を測るベーシックに合格すればひとまずは充分です。
アドビ認定プロフェッショナル
PhotoshopやIllustratorのようなアドビ製品を使いこなすスキルを認定する試験です。アプリケーションごとに試験科目が独立していて、認定を希望するアプリケーションの試験を受ける必要があります。
試験に合格しておくことで、PhotoshopやIllustratorなどのアドビ製品を扱う基本的なスキルが身についていることを客観的に証明できます。
Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopを活用する能力を測る認定試験です。問題の指示に従って1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容になっており、画像ファイルの作成や、作品を作り上げる表現力などのコンテンツ制作に関するスキルが認定されます。
イラスト作成時にPhotoshopを使う方におすすめの資格です。
Photoshopクリエイター能力認定試験について詳細をチェックする
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorを活用する能力を測る認定試験です。問題の指示に従って1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容になっており、DTPファイル及びWebデザインパーツの作成や、作品を作り上げる表現力などのコンテンツ制作に関するスキルが認定されます。
イラスト作成時にIllustratorを使う方におすすめの資格です。
Illustratorクリエイター能力認定試験の詳細をチェックする
イラストレーターが資格を取得するメリット
ここでは、イラストレーターが資格を取得するメリットを具体的に紹介します。
スキルを証明できる
資格を取得するには一定の知識や技術が必要です。言い換えれば、資格を持っていれば一定の知識や技術があることを客観的に証明できるということ。スキルを証明できることで、後述する年収アップや転職時に有利になるなどのメリットにもつながります。
年収がアップする
資格を持っていることで、そうではない場合に比べて有利な条件で仕事を受けやすくなります。特に報酬面において有利な条件で仕事をもらえれば、年収も上がります。
資格手当がもらえる
所属する企業によっては、資格を持っていることで資格手当をもらえるケースがあります。資格手当は基本給にプラスして毎月支払われるので、上述した年収アップにもつながります。
転職に有利
イラストレーターは実績が重要視される仕事ですが、上述の通り資格を持っていることでスキルを証明できることから、持っていない人に比べて採用されやすい傾向にあります。
資格取得のための勉強方法
最後に、資格取得のための勉強方法をご紹介します。
ご自身に合った方法で試験合格を目指しましょう。
参考書を使って勉強する
一般的な勉強方法の1つで、市販されている参考書を読み進めることで知識を身につけます。
イラストレーターの場合は技術面のスキルも求められるため、参考書を読みながら実際に手を動かしたり、ソフトを操作したりしながら勉強するのがおすすめです。
問題集を使って勉強する
試験の合格を目指して勉強するのであれば、繰り返し問題集を解く方法がもっとも効率的です。問題を解いているうちに試験の傾向が掴めてきて、どんな問題が出るかを想定しやすくなります。
一度解き終わったら、次は間違えた箇所をピックアップして重点的に勉強すれば苦手を克服することもできます。
学習サイトを使って勉強する
一部の試験には非公式を含む学習サイトが配信されています。学習サイトでは知識の習得はもちろん、ソフトの操作方法など技術面の学習ができることもあり、より実践的な知識を身につけたい場合におすすめです。
イラストレーターが身につけたいスキル
イラストレーターは資格よりもスキルが重要視される仕事です。そこで、最後に身につけておきたいスキルもチェックしていきましょう。
イラスト作成ソフトを扱うスキル
近年はデジタルでイラストを描くケースが増えていることから、イラスト作成ソフトを扱うスキルはイラストレーターにとって必須と言えます。今まではペンと紙で描いていたという方も、仕事の幅を広げるために学んでおくことをおすすめします。
コミュニケーションスキル
クライアントの要望に沿ったイラストを完成させるためには、要望をヒアリングする力をはじめとしたコミュニケーションスキルが必要になります。また、プロの目線から提案する提案力も身につけておくと、イラストレーターとして働く際の大きな力になるでしょう。
要望に柔軟に対応するスキル
クライアントからの要望を時には難しく感じることもあるかもしれません。しかし、そんな時に「できない」と答えるのではなく、可能な範囲で自分なりに柔軟な対応をすることがイラストレーターには求められます。
まとめ
本記事ではイラストレーターになるためのルートや資格が必要かどうか、取得する場合のおすすめの資格、さらに資格を取得するための勉強方法などを解説しました。
イラストレーターになるのに必要な資格はありませんが、取得しておいたほうが有利になるおすすめの資格はあります。将来、イラストレーターとして活躍したい方は1つずつ取得を目指していきましょう。
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