絵やイラストを描くのが好きな人は、イラスト専門学校、あるいは美術大学・芸術大学(美大)への進学を考えている方が多いでしょう。
もしあなたが絵やアート全般というよりは、イラストという業界に興味があるなら、イラスト専門学校への進学の方が、将来有利かもしれませんね。
そこでこの記事では、イラスト業界に興味がある人のために、イラストレーターをはじめとする絵に関するさまざまな職種や、その就職方法を紹介!
イラスト業界への就職や、将来イラストレーターとしての独立を考えている人にとって、イラスト専門学校の方がおすすめな理由についても解説します。
イラスト業界の職種
絵を描くことを仕事にしたいといっても、イラスト業界の職種はさまざま。
自分やお客さんが求めるイラストを描きたいのか、はたまたイラストを応用して別の作品を作りたいのかなど、絵のスキルをどんな風に活かしたいのかによって、目指す職種は変わってきます。
そこでまずは、絵やイラストを扱う主な職種について知りましょう。
どんな職種があるのかが分かれば、イラスト業界で自分がどんな風に働きたいのか、どんな仕事に興味があるのかが少し見えてくるはずですよ。
イラスト業界の主な職種は、以下の通りです。
- 漫画家
- 挿絵画家
- 絵本作家
- イラストレーター
- アートディレクター
- グラフィックデザイナー
- 広告デザイナー
- CGデザイナー
- キャラクターデザイナー
- コンセプトアーティスト
漫画家
漫画家といえば、言わずとしれた人気のイラスト系職種!
自分の描きたい世界観・伝えたい物語を、キャラクターの絵と吹きだしで表現します。
世界から見ても、日本のマンガは特にクオリティが高いと言われており、国内だけでなく海外でも大人気!
今や日本を代表する文化の一つとして、世界に発信されています。
挿絵画家
雑誌や本、新聞などの挿絵を手がけるのが、挿絵画家のお仕事です。
見開きまるまる1ページ分を使った大きなものから、読者の理解を助けるための小さなものまで、さまざまなサイズのイラストを描きます。
絵本作家
その名の通り、主に子ども向けの絵本を描くのが、絵本作家のお仕事です。
文章と絵、両方とも自分で手がける人もいれば、それぞれを別の人が担当することも。
また絵本にかぎらず、本や新聞など、文章の間に入れる挿絵を描く人を、挿絵画家といいます。
イラストレーター
企業や個人などのクライアントの依頼に応じて、イラストを描く人のことをイラストレーターといいます。
ポスターや商品のパッケージ、本・雑誌の挿絵など、依頼を受ける商品はさまざま。
本来はイラストを描くのが主な仕事ですが、最近はwebやSNSに載せる漫画を描くなど、その活躍の幅は広がってきています。
イラストレーターは、専門の分野や得意とする表現によって、以下のように分類されることもあります。
- ゲームイラストレーター
- コミックイラストレーター
- テクニカルイラストレーター
- メディカルイラストレーター
ゲームに登場するキャラを描くのが、ゲームイラストレーター。
テクニカルイラストレーターは、工業製品のマニュアル、メディカルイラストレーターは医療関係など、それぞれの分野に特化した絵を描きます。
一方、ライトノベルの表紙や挿絵など、まんがチックな表現を得意とするのがコミックスイラストレーターです。
そのほかにも、お客さんの似顔絵を描いて販売する似顔絵イラストレーターなど、専門とする媒体・分野や、得意とする表現よって、イラストレーターはさまざまな種類にわかれます。
アートディレクター
アートディレクターとは、広告やwebサイト、商品などのデザインに関する責任者です。
クライアントの要望通りに、広告や商品のパッケージが完成するようビジュアルデザインの指揮をとります。
メンバーへの指示出しや、商品チェックなどのディレクション業務がメインですが、中にはデザイナーと兼任して、自ら手を動かすアートディレクターも存在します。
グラフィックデザイナー
グラフィック(graphic)とは、写真などの出版物のこと。
つまりグラフィックデザイナーは、新聞や雑誌、チラシなどの広告、商品のパッケージなどの印刷物をデザインします。
アート的なセンスだけでなく、お客さんの目を引くようなデザインを考えなくてはならないため、マーケティングに興味がある人にも向いている仕事です。
広告デザイナー
ポスターやチラシ、パンフレットやダイレクトメールなどの、広告物をデザイン。
商品やサービスの魅力を最大限にアピール・宣伝する方法を考えるのが広告デザインの仕事です。
紙媒体だけでなく、テレビCMに流したり、webサイトにアップしたりする映像も制作します。
CGデザイナー
CGデザイナーとは、CG(コンピューターグラフィック)を使ってデザインをおこなう仕事です。
現実では不可能な表現もリアルに作り込めるCGの技術は、ゲームやテレビなどの映像コンテンツで今や必要不可欠。
最近では、仮想現実が体験できるVRも一般家庭への普及がはじまり、今後も技術の発展が期待されています。
キャラクターデザイナー
キャラクターデザイナーとは、ゲームやアニメなどに登場するキャラクターをデザインする仕事です。
一からキャラクターを生み出すこともあれば、原作をもとに、その世界観に一致したアイテムや新しい登場人物を描き起こすこともあります。
デザインするものにオリジナリティが求められるため、想像力が豊かな人に向いている職業です。
コンセプトアーティスト
コンセプト(概念)を絵に描きおこすのが、コンセプトアーティストの仕事です。
コンセプトアートとは、映像や建築物を作るときに、その完成形のイメージを共有するために作成される設計図のようなもの。
たとえば「初恋」というテーマで売っていきたい商品があれば、レモンのイラストを描いて、その甘酸っぱさを表現。
クライアントが伝えたいことをみんなが可視化して共有できるよう、イメージとして描き起こします。
イラストレーターの働き方
イラスト業界で働くためには一体どんな働き方があるのでしょうか?
イラスト系職種の中でも人気のイラストレーターの働き方を見ていきましょう。
会社員
イラストレーターとして働く一つ目の方法は、会社員として企業に勤めることです。
デザイン会社や出版社、ゲーム会社などに所属し、企業を通じてクライアントから依頼された仕事をこなします。
毎月給料を受け取れるので安定した収入が得られるのが特徴。
このように会社員時代に経験を積んで、人気が出てきたらフリーランスとして独立するというのが、イラストレーターになる一般的なルートです。
フリーランス
ある程度人気の出てきたイラストレーターは、会社員から独立してフリーランスになる傾向があります。
人気が出れば出るほどイラスト1枚あたりの単価が上昇するので、有名なイラストレーターはほとんどがフリーランスとして活躍しています。
会社員とちがって安定した報酬が受け取れるわけではありませんが、仕事をした分だけ自分の利益になるので、実力さえあれば稼げる働き方といえるでしょう。
副業
駆け出しのイラストレーターの場合は、副業としてイラストの仕事を受けながら、本業では別のことをして、活躍のチャンスをじっとうかがっている人もいます。
幸い今は、パソコン一つでさまざまな仕事がとってこれる時代。
無料のイラストダウンロードサイトにクリエイターとして登録したり、クラウドソーシングで案件を受注したりと、自分に合った方法でイラストの仕事をすることができます。
イラスト業界への就職方法
イラストレーターになる方法は、人によってさまざま。
ですが一般的にはまず、ゲーム会社やデザイン会社にイラストレーターとして就職。
そこから、一定の下積み期間を経てフリーランスとして独立するというのが、よくあるケースです。
では、そういったイラスト関係の会社に就職するためには、一体どのような進路を進んだらいいのでしょうか?
専門学校
将来イラスト業界に就職したいなら、イラストの専門学校に通うという方法があります。
イラスト専門学校とは、イラストに関する理論や技術など専門的なスキルを、短期間で集中して学べる学校です。
学科によっても学ぶ年数に差がありますが、通う年数はだいたい1年~3年。
短い時間で最低限のスキルだけをマスターしたいなら1年制でもOKですが、基礎からしっかり学びたいなら2年制を選ぶのが一般的です。
専門学校の特徴は、その業界に必要なスキルについて教えてもらえるだけでなく、就職までしっかり面倒を見てもらえること!
他の大学だと、生徒が就職する業界はさまざまですが、専門学校の場合は、同じ学科の生徒は皆、ほぼ同じ業界を目指して就職活動をおこないます。
そのぶん専門学校では、インターン生としてプロの現場に参加させてもらえたりと、イラスト業界に特化した就職やデビューのサポートが受けられるんですね。
美術大学・芸術大学
美術大学への進学は、イラスト業界に限らず美術系全般の就職に有利となります。
美術大学・芸術大学で絵画に関する学部を卒業していることは、「美術に対して一定以上のスキルと知識がある」ということの証明になりますからね。
美大には、4年制大学と2年制の短期大学があります。
4年制は、入学時点でデッサン力などある程度のスキルが求められるのが特徴。
それに対して、短期大学では技術を基礎から教えてもらえるという違いがあります。
こういった美術大学・芸術大学の卒業生には、たしかにイラストや広告の制作会社に就職している人もいます。
しかし美大にとって、イラスト業界への就職はあくまでも卒業生が選ぶ進路のうちの一つ。
このためもし、イラスト業界に特化した就職サポートを受けたり、業界でのコネクションを作りたいなら、専門学校への進学がおすすめです。
その他
イラストやデザインの世界は、学歴よりも表現力やオリジナリティが求められる職種ということもあって、他業界からの転職や、独学でSNSを通じて有名になった人もいます。
しかし、そういった出自はあくまでも特別。
もともとイラスト業界は狭き門なので、未経験の人はイラスト専門学校などで一定の知識やスキルを積んでから就職活動にのぞんだ方が安心です。
イラスト業界に就職するなら専門学校がおすすめ
イラストレーターになる方法は、「絶対にこれ!」という方法はありません。
が、多くのイラストレーターが通ってきた道としては、専門学校や美大の卒業があげられます。
その中でも特に、「イラストを描くのが趣味」「イラスト業界に最近興味を持った」という人には、イラスト専門学校への進学がおすすめです。
スキルが基礎から身につく
美大は、高校生の間に美術の基礎を身につけていることが大前提。
合格するためには、受験の際に学力テストと実技のテストの両方に受からなくてはなりません。
特に実技テストは、非常に難易度が高く、「周りに比べて少し絵が上手い」程度では歯が立たないレベル。
1~2年くらい美大用の予備校に通って、合格のための技術を身につけないと、受かることは難しいです。
その点、イラスト専門学校なら入学時点では特別なスキルは不要!
イラストを描く技術は、入学後に基礎から教えてもらえるので、初心者からでも安心してイラストレーターが目指せます。
周囲と切磋琢磨できる
イラスト専門学校には、同じ志を持った仲間がたくさんいます。
同じ夢を持つもの同士で集まっているので、一人で勉強するよりもずっと、高いモチベーションが維持できるはずです。
いいところはお互いにブラッシュアップしていき、時には問題点を指摘しあったりすることで、より早い上達が期待できます。
業界のつながりができる
美大は試験に合格するのが難しいぶん、入学後は美術全般について質の高い授業を受けることができます。
しかし、実は美大の卒業後の就職率は4割。
その中でも、イラストレーターやデザイナーのような専門職に就けるのは6割弱にとどまっています。
その点専門学校は、もともと関連企業とつながりがあるところが多く、就職のサポートも充実しているため、就職率が高め!
さらに就職先だけでなく、プロの講師やインターン先、おなじ道に進む同級生など、在学中にたくさん業界のつながりを持つことができます。
就職に有利になるポイント
もし今、美術全般を学びたいというよりは、「将来の夢はイラスト関係の職種に就きたい」とすでに気持ちが固まっているなら、専門学校への進学がおすすめ!
なぜならイラスト業界への就職には、専門学校の卒業が有利だからです。
プロの指導で即戦力になれる
webやデジタルの技術が発達した現代、イラストレーターには紙媒体でのアナログ技術だけでなく、デジタルデザインを使いこなす技術が求められます。
イラスト専門学校では、デッサンなどイラストの基礎だけでなく、IllustratorやPhotoshopなどのデジタルソフトの使い方も教えてくれるので安心。
アナログとデジタル両方の側面からプロによる指導が受けられるので、イラスト業界に入ってすぐ、即戦力として活躍できるスキルが身につきます。
イラスト業界に特化した就職サポートが受けられる
イラスト専門学校は、クリエイティブ業界の企業と強いつながりを持っている学校がたくさんあります。
キャリアセンターでは、その分野に特化したカウンセラーが在籍し、進路相談を受付。
紹介してもらったインターン先の企業でそのまま内定をもらい、就職する学生も珍しくありません。
このようにイラスト専門学校では、イラスト業界に特化した就職のサポートが受けられるのも魅力です。
ポートフォリオの充実
イラスト業界では、就職活動の際にポートフォリオが求められることが多いです。
ポートフォリオとは、自分のイラストの作品集のこと。
「自分には何ができるのか」「どんなイラストが描けるのか」をアピールするために大切な資料となります。
イラスト専門学校に行けば、授業でさまざまな課題に沿ってたくさんのイラストを描くことになるので、ポートフォリオが自然と充実!
効果的な魅せ方など、就職活動に有利なポートフォリオの作成方法についても、プロの目線からアドバイスをもらえます。
イラスト専門学校の入学試験・授業内容
それでは次に、イラスト専門学校に興味がわいてきたという人のために、その入学試験や授業内容について解説していきます。
イラスト専門学校の入学試験
まず、イラスト専門学校の入学試験についてです。
専門学校は、知識が0の状態から学びたいという人を対象にしていることが多いため、実技試験はないことがほとんど。
一般入学の場合は、高校の出席率や成績がのっている調査書と、願書を提出する書類審査が一般的です。
また、「その学校に入学したい」という意欲を見てもらえるのが、AO入試。
書類審査にプラスして志望動機や入学後の目標を問う面接がおこなわれます。
AO入試は、一般入試の定員よりも募集枠が多い、合格が決まるのが早いなど、何かと入学に有利になることが多い受験方法です。
このため専門学校に入学したいなら、なるべく早めに志望校を決めてエントリーするのがおすすめですよ。
イラスト専門学校の授業内容
イラストの専門学校は、初心者を対象にしているため、デッサンなどの基礎からきちんと教えてもらうことができます。
そのほかにもphotoshopやIllustorなどを使ったデジタル作画の技術。
表現力やCG技術、色彩学など、イラストを描くのに必要なスキルを勉強できます。
また、イラスト専門学校で選択する専攻や学科でも、授業内容は変わってきます。
例えば大阪AMGのキャラクターデザイン学科なら、キャラクター論など、オリジナルキャラクターを生み出すのに役立つ授業を履修。
漫画とイラストのどっちにも興味があるという人は、マンガイラスト学科で、マンガとイラストの両方に必要なスキルが学べます。
イラスト専門学校の選び方
イラスト専門学校を選ぶ際は、まず自分がなりたい職種が目指せる学科を選ぶとよいでしょう。
あらかじめカリキュラムや履修項目を調べて、学びたい分野があるかどうか確認。
また、基礎から学びたいのか、特定のスキルだけを身につけたいのかなど、学習レベルを自分に合わせることも大切です。
学校がいくつかに絞れたら、今度は卒業生はどんなところに就職しているのか、就職率はどうかなど、実績をチェックするとよいでしょう。
最後にオープンキャンパスで学校の雰囲気を自分の目で見て確かめておけば、まず失敗することはありません。
イラスト業界の将来性
イラストレーターの仕事の中で、今後さらに需要が高まるといわれているのが、web系のイラストです。
SNSで提供されるゲーム(ソーシャルゲーム)がブームとなっている今、キャラクターデザインができるイラストレーターや、web技術に対応したイラストレーターが求められています。
こういった案件に対応するには、デジタル技術を中心とした最新のスキルを身につける必要があるでしょう。
また、イラストレーターという職業が人気になった近年では、イラストの質も全体的に向上しています。
競争の激しい世界で仕事を勝ち取るためには、イラストのクオリティだけでなく、トレンドを見極める力や、自分にしか描けないイラストがあるなどの個性も大切になってきます。
まとめ
イラスト業界に就職したいという気持ちが決まっているなら、イラスト専門学校への入学こそが、夢への1番の近道!
イラスト業界の職種はクライアントの依頼に応えて絵を描くイラストレーターから、キャラクターデザイナーなどさまざまです。
自分が絵を描くことをどんな風に活かして仕事をしたいのかを考え、その職種がめざせる学校や、必要なスキルが身につく学校を選ぶとよいでしょう。
大阪アミューズメントメディア専門学校には、マンガイラスト学科とキャラクターデザイン学科の2つがあります。
漫画家からイラストレーター、キャラクターデザイナーなどイラスト業界を目指すのに必要なスキルが身につくカリキュラムはもちろん。
本気でイラストレーターを目指す方にはデビューサポート、イラスト業界に就職したいという人には就職サポートと、それぞれの夢を応援するシステムがばっちり整っています。
また、AMGグループの一員としてコンテンツの制作に参加できる、産学共同カリキュラムも大阪アミューズメントメディア専門学校で学ぶ魅力の一つです。
在学中からデビューのチャンスに恵まれるのは、まさしくイラスト専門学校ならではの特権といえるでしょう!
少しでもイラスト業界に興味を持っている方は、まず無料の資料請求やオープンキャンパスで、その魅力を感じてみてくださいね。
イラストレーターになるかお悩みの方へ
大阪アミューズメントメディア専門学校では、キャラクターデザイン学科とマンガイラスト学科の2つのイラスト関連学科をご用意しており、イラストレーターだけでなく、イラストに関連する様々な職業を目指すことができます。どのような職業を目指すことができるのかイラスト学科総合ページでご確認ください。
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