【学生記事】私たちだけが経験できる、一年目の夏|ブログ
2020.10.28
【学生記事】私たちだけが経験できる、一年目の夏
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「私たちだけが経験できる、一年目の夏」 《1年生》一 連 (PN)
花火を見下ろしたのは中学以来のことだった。
専門学校一年目の夏はコロナウイルス蔓延の影響で、イベントがことごとく中止になっていた。
楽しみにしていた夏祭りも花火大会も、今年は満喫できそうにない。
ひどく残念に思った私は同級生を誘って手持ち花火をすることにした。
夜の河川敷で、夜景を時折見つめながら私たちは細い花火を手に持った。
静かな空間に響く、パチパチという花火の音と友人たちのはしゃぐ声がなんだか新鮮だった。
花火と言えば、祭りで見る打ち上げ花火のことで、それが自分の足元で花開いていることが、なんだか尊く思えたのだ。
初めの頃の私はこんな年に入学してしまったことに報われない思いを抱いていた。
よりによってどうして今年に、という疑問が大きかったのだ。
けれど、あの花火をした夜、私は確かに笑っていた。
友人と同じ花火を持ち、楽しいね、と顔を見せ合った。
この年に、この子たちと出会って、友達になれて良かったとそう思えた。
コロナウイルスの脅威はまだ終わりそうにない。
世界中の混乱は続くし、私たちの日常もこれまで通りというわけにもいかない。
それでも、私は今の毎日を、とても愛おしく思う。
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同じような想いを抱いた人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
例年のようにはできないことが多い中にあっても、「愛おしいと思えるものをいっぱい見つけた2020年」にしていきたいですね。
さて、このシリーズの次回テーマは「私のIT技術」です!
現在、掲載記事を選定中なので今しばらくお待ちくださいませ☆
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