アニメの色彩設計(色指定)とは

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  • アニメの色彩設計のイメージ

    アニメの制作にはいろいろなスタッフが関わっています。
    アニメの作画を担当するアニメーターは有名ですが、アニメの色を担当する職業があるのを知っていますか?

    今回は、アニメの色彩設計や色指定の仕事についてご紹介します。

    アニメの色に関する仕事

    アニメの色に関する仕事は、主に3つあります。
    色について決める色彩設計・色指定と、決められた色を塗るペインターです。
    1つずつ詳しく見ていきましょう。

    色彩設計

    色彩設計とは、分かりやすく言えば「色の監督」です。
    色彩設計はメインキャラクターの色を決めるのが主な仕事で、まずはノーマル色と言われる、日中の光が当たっている状態での色を決定します。

    ノーマル色が決まると、今度はシーンカラーという、夜のシーンの色や強い光が当たっている時の色なども決めます。

    色を決めるときは、監督の意図や作風、キャラクターのイメージを基準にします。

    色指定

    色指定とは、色彩設計の担当以外の、サブキャラクターや小物などの色を決める仕事です。
    色彩設計は作品全体の色の方向性を決めますが、色指定はその方向性に沿って作画1枚1枚の色を決めていきます。

    だから、色彩設計と色指定の連携はとても重要です。

    ペインター

    ペインターとは色彩設計や色指定の指示を元に、実際に作画に色を塗っていく仕事で、仕上げや色彩とも呼ばれます。

    指示通りに塗っていけばいいので、色を考える能力よりは、きれいに早く塗れる能力が求められます。

    色彩設計・色指定になるには

    悩む女性色彩設計や色指定とは、どんな仕事か分かってきたでしょうか。
    アニメの色を決める色彩設計や色指定になりたい!と思った方もいるかもしれません。

    ただ色彩設計や色指定は、アニメ制作会社に就職してすぐなれるわけではありません。
    多くの場合、最初はペインターとして就職してから、キャリアアップして色彩設計や色指定の仕事ができるようになります。

    色彩検定を取るのもおすすめ

    色彩設計や色指定など、アニメの色を決める仕事がしたいなら、色彩検定を取るのもおすすめです。

    色彩検定とは、色の効果的な組み合わせや、色によって受けるイメージの違いなどの知識が身につく検定です。

    色を決めるにはセンスや才能が大切と思う方も多いかもしれませんが、実際は正しい知識を覚えることが大切なのです。

    ペインターでも、将来は色彩設計や色指定になりたいという方は、ぜひ取っておきましょう。

    10代や20代の学生のうちに受験している方も多いので、早いうちから勉強しておくと良いですよ。

    アニメの色を決めるときのポイント

    色彩設計や色指定とはアニメの色を決める仕事ですが、アニメの色決めは楽しくもあり、難しくもある作業です。

    ここではアニメの色を決めるポイントについてまとめたので、色彩設計や色指定をめざす方は、参考にしてみてください。

    たくさんのパターンの色を決める

    アニメの色は、ノーマル色を決めてシーンカラーを決めると解説しましたが、実はシーンカラーのパターンはデジタル化によって増えてきているのです。

    まだアニメの着色をアナログでやっていた頃は、シーンに関係なくノーマル色だけを使い回していたため、キャラクターが背景から浮いてしまっていることもありました。

    しかし、着色がデジタル化されたことで作業スピードがアップし、いろいろな着色ができるようになったのです。

    そのためシーンカラーもどんどん増えています。
    たとえば同じ夜のシーンでも、キャラクターが室内にいる場合と外にいる場合の2パターンのシーンカラーを用意する作品もあります。

    色を使いすぎてはいけない

    シーンカラーのパターンは増えてきていますが、1枚の画にあまりたくさん色を詰め込みすぎないことも大切です。

    肌に使う色は、通常色・影の色・ハイライトの3色だけなど、ペインターの作業効率も考えて色を決めなければなりません。

    監督の意図をよく理解する

    色彩設計や色指定は、監督の意図をよく理解して色を決めています。
    作品全体をどんなイメージにしたいのか、キャラクターをどう見せたいのかという意図を、色で表しているのです。

    大人向けのシリアスな作品なら、シックな色で、よりリアルになるようシーンカラーを増やし、子供向けの作品なら、明るく分かりやすい色で、ノーマル色を使うことが多くなるでしょう。

    色彩設計や色指定は、監督の意図を理解することと、その意図をどの色で表すか考えることが大切なのです。

    アニメ制作にはさまざまな知識が必要

    勉強のイメージアニメの中で、色の役割はとても重要です。
    色を学ぶことは、色に関する仕事の色彩設計・色指定・ペインターにとって大切ですが、アニメに関わるスタッフ全員にとっても大切です。

    アニメはいろいろなスタッフが協力してつくるものなので、将来アニメに関する仕事がしたいなら、幅広い知識を学ぶと良いでしょう。

    もちろん、色彩設計・色指定・ペインターをめざす方も、色についてだけでなく、作画や動画編集についても勉強すると、活躍の場も広がります。

    大阪アミューズメントメディア専門学校では、アニメ制作の幅広い知識が学べ、他の学科との共同制作もあります。

    アニメに関わる仕事がしたい方は、ぜひ大阪アミューズメントメディア専門学校の資料請求や説明会への参加を検討してみてくださいね。

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