アニメーターになるには?

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    アニメとイラストが好きという方にとって、アニメーターはぴったりの職業です。
    ただ、なりたいと思っても、どんな進路を選んで、どんな勉強をすればいいのか分からないですよね。

    そこで今回は、アニメーターになるにはどうすればいいかをまとめました。
    アニメーターになるための方法や仕事内容などが分かるので、アニメーターをめざしている方はぜひチェックしてみてください。

    アニメーターになるための進路

    進路を決めている人まず、アニメーターになるにはどんな進路を選べばいいか解説します。
    それぞれ特徴があるので、自分にぴったりの進路を選びましょう。

    大学

    美術大学や芸術大学に通う方法です。
    アニメを専門的に学ぶわけではなく、デザインや映像技術などについて幅広く学び、その知識をアニメーターの仕事に活かせます。

    ただ入学の時に実技試験があるので、入学前に画塾などに通う人も多いです。
    またアニメについて専門的に学べるわけではないので、どちらかというとアニメ以外にも幅広く興味を持っている方におすすめです。

    最近はアニメ関連の学科のある大学も増えているので、アニメについて専門的に学びたいなら、このような大学を選ぶと良いでしょう。

    高校を卒業してすぐ就職する

    アニメーターになるには資格が必要なわけではないので、高校を卒業してすぐアニメ制作会社に入ることもできます。

    ただ高校を卒業してすぐの場合でも、専門卒や大卒と同じくらいの画力が求められます。
    画力に自信があり、すぐにアニメーターとして働きたいという方は、この方法がおすすめです。

    社会人から

    一度別の職業で就職して、アニメーターに転職したいという方も多いです。
    こちらも高校を卒業してすぐの場合と同じように、アニメーターとして勉強してきた人たちと同じくらい描けることが前提です。

    また社会人からアニメーターになるには、専門学校に通うのもおすすめです。
    大学よりも少ない年数でアニメーターの勉強ができ、就職にも強いので、できるだけ早くスキルを身につけてアニメーターになりたいという社会人にぴったりです。

    専門学校

    アニメーターになるには、やはり専門学校に通うのが王道です。
    専門学校はその職業に必要なスキルを最短で身につけることができるので、アニメーターのような専門職は、専門学校で学ぶのが一番です。

    アニメーターとして必要な知識が学べ、大学ほど年数がかからず、学費も抑えられるので、高校生や社会人にもおすすめできます。

    また入学時に実技試験がないことがほとんどなので、初心者でも入学しやすいというメリットもあります。

    アニメーターになるための勉強

    勉強している学生アニメーターになるには、ただ絵が上手くなればいいというわけではありません。
    ここからは、アニメーターになるための勉強についてご紹介します。

    アニメーターとしての画力を上げる

    同じ「絵を描く仕事」でも、イラストレーターとアニメーターに求められる画力は違います。
    アニメーターはイラストレーターと違い、動きのある絵を描けることが求められます。

    そしてアニメーターは大量の原画を描くので、早く上手く描けることも重要です。
    早く描くための練習には、クロッキーがおすすめです。

    またあらゆるアングルからの絵を描くので、パースの知識もとても重要です。

    デジタルソフトを使えるようになる

    デジタルでアニメの制作をしている会社も増えているため、アニメーターになるにはデジタルスキルも必要です。

    具体的には、Photoshopを使って背景を描いたり、After EffectsやPremiereを使ってアニメーションを作ったり動画を編集したりといった作業があります。

    特に動画系のデジタルソフトを使いこなすのは難しいと言われているので、きちんとプロから教わることをおすすめします。

    演出を理解する

    アニメをつくるとき、演出がとても重要です。
    演出を決めるのは演出家の仕事ですが、アニメーターは演出家の指示に従ってキャラクターの表情や動きを描きます。

    演出を理解するには、作画だけでなく演出についての知識も必要です。
    演出をすることと絵を描くことの両方を学ぶと、演出を理解できるアニメーターになれるでしょう。

    独学でもアニメーターになれる?

    アニメーターになるには、必ず学校に通わなければいけないというわけではありません。
    しかし独学からアニメーターを目指す場合は、少し特殊な方法で画力を上げる必要があります。

    すでに解説した通り、アニメーターに求められる画力と、イラストラレーターに求められる画力は違います。

    アニメーターは、イラストレーターのように1枚絵が上手く描けたり、緻密に描き込んだりするスキルはあまり求められません。

    それよりも、2枚の絵の間にさらに絵を描き加えて動きを滑らかにしたり、ある程度のクオリティーで早く描けたりする方が、アニメーターとして活躍できるようになります。

    独学でアニメーターを目指す場合は、これらのスキルを重視して画力を上げると良いでしょう。

    また独学で一番難しい点は、モチベーションを保つことです。
    絵の練習はサボればサボるほど成果が出にくくなるので、1人でも毎日練習を続けられるよう、工夫しなければなりません。

    独学でアニメーターを目指す場合は、どうやって絵の練習を続けていくかということも、よく考えておきましょう。

    その点、学校に通うと必ず授業の中で絵の練習をしますし、周りに仲間もいるため、練習を続けやすい環境にあると言えます。

    アニメーターの就職活動について

    デッサン画
    アニメーターとして就職するには、まずポートフォリオ(作品集)が必須です。

    ポートフォリオには、クロッキーやデッサン、カラーイラストなどをまとめます。
    この時、人物、モノ、背景など色々なジャンルの作品を入れると、さまざまなものが描けることをアピールできるのでおすすめです。

    受ける会社の傾向に合わせて、ポートフォリオの中身を変えるのも良いでしょう。

    求人は、一般的な求人サイトで見つけるのは難しいです。
    行きたい制作会社を決めて直接ホームページをチェックするか、専門学校に通う場合はキャリアセンターで求人票を確認するといった方法で探します。

    アニメーターの主な就職先

    アニメーターの主な就職先として、大手制作会社・中小プロダクション・専門スタジオの3種類が挙げられます。

    それぞれの就職先について、詳しく見ていきましょう。

    大手制作会社

    給与面やキャリアアップを狙うなら、「元請け」と呼ばれる大手制作会社がおすすめです。

    大手制作会社では、アニメーターを正社員として雇うところもあるため、給料は他の就職先よりも安定している傾向にあります。

    またアニメの企画から制作まですべて社内で行なっているので、ゆくゆくは作画監督などへキャリアアップも考えているという方は、大手制作会社で経験を積んでおくと良いでしょう。

    その分人気も高いのでスキルが重視され、学校でイラストやアニメ制作の勉強をしてきた経験者が優遇されることもあります。

    中小プロダクション

    大手制作会社から制作を請け負う中小プロダクションは、グロス請けとも呼ばれます。
    企画はせず、大手制作会社から依頼された作品を制作するのが主な仕事です。

    業務委託で制作をしていることが多く、アニメーターは会社に所属するというよりは個人事業主(フリーランス)として働くことになります。

    専門スタジオ

    専門スタジオではアニメを作る工程のうち、作画だけ、CGだけなどを専門的に行います。
    専門スタジオでも業務委託として働くことが多く、給料は出来高制です。

    会社というよりは、フリーランスのアニメーターの集団といったイメージで、3つの就職先の中でも最も自由度が高いです。
    作業さえ納期に間に合えば、働く時間や場所も自由に選ぶことができます。

    アニメーターの仕事内容

    デジタルイラストを描く手元
    アニメーターになるには、どんな仕事なのかを理解することも大切です。

    アニメーターは、アニメのキャラクターや背景を描く作画が仕事ですが、「原画」「動画」を描く担当が分かれています。

    原画は動きの基本となる絵で、原画と原画の間を埋めて動きをなめらかにするのが動画です。

    動画が仕上がったら絵を動かして、動きが不自然じゃないか、描き忘れがないかなどを
    チェックします。
    これを、動画チェック(動画検査)と言います。

    動画チェックは元々原画を担当するアニメーターの仕事でしたが、最近では工程ごとに担当が細かく分かれていることも多いため、動画チェック専門の人もいます。

    アニメーターの給料や収入

    アニメーターの多くは業務委託で、1枚につきいくらという出来高制で給料が支払われることも多いため、一般的には給料が低いと言われています。

    初めは動画を担当する動画マンからスタートしますが、報酬の相場は1枚250円ほど。
    動画マンは平均で1日20枚〜40枚ほど描くため、月給に直すと約10万円となってしまいます。

    しかしこの問題を解決しようという動きもあり、最近では基本給+出来高制といった、安定した給料がある上で、たくさん描いた分だけ収入が増えるような仕組みも増えています。

    またデジタル化が進んで作業が効率化したことで、1日に描ける枚数も増えてきているのです。

    さらに、動画マンとして1〜2年働くと原画を担当できるようになり、給料は20万円ほどと、一般的なサラリーマンと同じくらいの水準まで上がります。

    アニメーターの将来性

    学生
    アニメーターは人手不足と言われていて、現在、優秀なアニメーターを増やすための動きが広がっています。

    人手不足になってしまった原因の1つに、給料の低さが挙げられるため、先ほど解説したような給与面の改善などが進められているのです。
    今後アニメーターになる方は、より安定して働けるようになることでしょう。

    また幅広いスキルを身につけておくと、強い武器になります。
    アニメ制作の現場ではデジタル化が進んでいるため、ソフトやペンタブレットの使い方など、デジタルスキルがあると有利になること間違いなしです。

    さらに作画スキルだけでなく、3DCGや演出技法なども身につけておくと、今後活躍できる場所も広がります。

    大手制作会社で働くにしても、フリーランスで働くにしても、オールマイティーに活躍できるアニメーターが求められるため、活躍できるアニメーターになるには幅広いスキルを身につけましょう。

    アニメーターのキャリアアップ

    アニメーターは動画を描く動画マンからスタートしますが、その後、アニメの動きをチェックする動画検査を経て、原画マンになるというのが一般的なキャリアです。

    さらに出世すると、作画を担当するスタッフのトップである作画監督になります。
    作画監督は絵のクオリティが一定になるように、アニメーターが描いた絵をチェックして修正の指示を出すのが仕事です。

    このように、アニメーターは動画マン→動画検査→原画マン→作画監督という流れでキャリアアップしていきますが、さらに別の職種へキャリアアップすることも可能です。

    アニメーターからキャリアアップできる職種は、次の通りです。

    キャラクターデザイナー
    企画や設定を元に、キャラクターデザインを考えます。
    デザインや発想力が求められ、アニメーター以上に画力を必要とする職種です。
    演出家
    企画の立ち上げから編集まで幅広く制作を担当し、アニメの各話における責任者でもあります。

    アニメーターのように実際に手を動かすよりは、作品チェックや打ち合わせなどによって作品のクオリティを保つのが仕事です。

    監督
    アニメの全話における責任者です。
    企画を元にシナリオや絵コンテを作成し、作画、色彩、編集、音響など、アニメ制作の各工程のトップに指示を出して、現場を管理します。
    プロデューサー
    どんなアニメを作るか考え、資金集めをする「企画プロデューサー」と、アニメ制作の現場のトップに立ってスケジュールの管理をする「制作プロデューサー」がいます。

    >>アニメのプロデューサーとは

    まとめ

    アニメーターになるには、大学に通ったり高校を卒業してすぐ就職したりといった方法がありますが、一番のおすすめは専門学校に通うことです。

    専門学校に通うと、画力アップやデジタルスキルの習得、演出効果など、アニメーターに必要な勉強が一通りできるからです。

    大阪アミューズメントメディア専門学校にも、2年間でアニメーターに必要なスキルが身につくアニメーション学科があります。

    学科の中でもアニメーター専攻があるので、アニメーターに必要な知識をより深く学べます。
    ぜひ、資料請求や体験入学を検討してみてくださいね。

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